2021年10月、以前組んだPentium G2100+TH77M-ITX機の光学ドライブが故障した。そのときはドライブの交換で済ませたのだが、これを組んだのは2013年2月、いつ次の部品が壊れてもおかしくない。というわけで、PCを更新することにした。

更新した小型PC
Web閲覧と簡単な文書作成ができれば十分なので、下記のパーツを選定した。ケースと交換したばかりの光学ドライブは、Pentium G2100+H77M-ITX機のものを流用している。
特筆べきことはなにもない。注意すべき点があるとすれば、UJ-8C0はSlimline SATAなので、ノーマルのSATAへの変換機器が必要なることくらいだろう。本機では、Pentium G2100+TH77M-ITX機で使っていたセンチュリー SLS-SATAをそのまま使っている。
依頼元の都合でOSはWindows 10にしている。H610I DDR4はWindows 11に対応しているので、いつでもアップデート可能だ。これで数年は戦えるだろう。
SSDがM.2になったことで、小型PCの組み立てはずいぶん楽になった。また、背が低いID-COOLING IS-30は小型PCに最適で、Mini-ITX規格マザーボード、T付きCPU、IS-30/40系CPUクーラーの組み合わせは、当研究所の定番になりつつある。

CPU、CPUクーラー、メモリ、SSDを装着したH610I DDR4
とはいえ、光学ドライブとSFX電源が搭載可能なPCケースとしては最小クラスとなるPC-Q02Bへの組み付けは、それなりに苦労する。電源ケーブルの差し込みが甘かったり、電源スイッチのコネクタを挿す位置を間違えたりして、この状態になるまで2時間くらいかかった。

PC-Q02Bへの組み付け
ケースに付属していた電源 FSP300-60GHSは4個のねじで固定していたが、新しい電源 KRPW-SX400W/90+は3個のねじで固定する。ねじの位置が異なるため、FSP300-60GHSを固定していたねじの締め付けでできた塗料の剥がれが目立つ。ちょっと残念。
ケーブルの収納にはあまり余裕がない。ケース付属の電源よりもコネクタが増えたぶん、やむを得ないだろう。
組み立て終了→Windows 10のインストールメディア(USBメモリ)挿入→PCの電源投入→指示にしたがってWindows 10をインストール→あらかじめダウンロードしておいたドライバ導入→フリーソフト導入→終了。
続いて、i7-8700T+H310I PRO機と同様、Windows 2000っぽい操作感覚が得られるようにする。ただし、「視覚効果」タブで「パフォーマンスを優先する」を選択した後、「スクリーン フォントの縁を滑らかにする」はONにしている。いまとなっては、こうしないとWebの表示が見苦しいからだ。
と、ここまではi5-12600+H670M-ITX/ax機と同じである。たいした手間はかからない。
さて、ここからが本機の環境構築の本番である。諸般の都合により、本機にはあるソフトウェアを導入しなければならない。そのソフトウェアとは…Lotus SuperOffice。
LibreOfficeではない。Lotus SuperOfficeである。動作環境はWindows XP/Me/98/2000/NT。Windows 7すら動作環境に含まれていない。そんなソフトウェアがWindows 10で動くのか。そもそもインストールが可能なのか。
ええいままよ、と光学ドライブにLotus SuperOfficeのディスクを入れる。インストーラが起動…しない。やはりだめか。
そうだ!管理者で実行すればよくね?インストーラを右クリックして、「管理者として実行」。これでどうだ!
あっさりとインストールできた。細かいところまでは確認していないが、少なくともLotus 1-2-3は動くようだ。よかったよかった。
Lotus SuperOfficeのもとになっているロータス スーパーオフィス2001の発売日は2001年7月27日。Windowsの後方互換性をあらためて思い知らされた。
Windows エクスペリエンス インデックスを測定してみた。

Windows エクスペリエンス インデックス
今年2月に組んだi5-12600+H670M-ITX/ax機と比較してみると、プロセッサは明らかに差がある。とはいえ、差は0.5しかなく、ちょっと拍子抜けだった。もっとも、ブラウザでWebを見る程度であれば、実感としてそこそこあっているような気がしないでもない。
グラフィックスは0.1の差があるが、これは誤差だろう。プライマリ ハードディスクの値は同じである。SSDが同じだからだろうか。チップセットによる差はないようだ。
Windows エクスペリエンス インデックスの絶対値はあまりあてにならないので、あくまで参考ということで。
最初にH77M-ITXで組んだときよりも少々苦労した。主な原因はふたつ。ひとつは、GIGABYTE H610I DDR4には紙のマニュアルがなく、なんらかの手段でPDFの取扱説明書を見なければならいことだ。PCを組み立てるのに、マニュアルが電子的な手段でしか読めないというのはいかがなものか。簡易版でよいから紙のマニュアルを付属されていればよかった。
もうひとつは、電源のケーブルの収納だ。おそらく、ケースに付属していた電源では、そのあたりを考えてケーブルが適切な長さに設計されていたのだろう。一方、汎用の電源ではケーブルが長すぎるし、コネクタの数も多すぎる。CPUファンに触れないようにケーブルを収納しようとすると、なかなか大変だ。
それでも、組み終えてしまえばどうでもよいことである。本機もまた長く使っていきたい。