DIGI+ DGP-WTB1001 10.1インチタブレット型PC

はじめに

当研究所の活動にノートPCは欠かせない。これまではdynabook SS M51 240E/3Wを活用してきたが、2020年1月14日のWindows 7のサポート終了をもって引退させ、後継機としてDIGI+ DGP-WTB1001を導入することにした。

DIGI+ DGP-WTB1001

DIGI+ DGP-WTB1001はジェネシスホールディングスが設計、製造する2in1 PCである。OSはWindows 10 Home、CPUはAtom x5-Z8350で、メモリ4GB、ストレージ32GB、10.1型IPS液晶(1,280×800ドット)を搭載する。装備するインターフェースはUSB 3.0、Micro USB 2.0、IEEE 802.11b/g/n無線LAN、Bluetooth 4.0、Mini HDMI、microSDカードスロット、200万画素前面/背面カメラ、1+1Wスピーカ、マイク、音声入出力端子だ。

メモリを2GBしか搭載しないタブレットPCが多い中、本機のメモリ4GBは評価できる。これが本機の導入を決めた最大の理由だ。しかし、ストレージは32GBしかないのはいささか心もとない。外部記憶媒体がないとWindowsの大型アップデートすらできない。

画面がFull HDではなく、1,280×800ドットしかないのは微妙なところではある。とはいえ、本機はピクセル単位の作業をするようなPCではないので、実用上は問題ないといえる。

DIGI+ DGP-WTB1001
DIGI+ DGP-WTB1001

本機には、いまどき珍しく紙の取扱説明書が付属する。この手の製品によくありがちな英独葡韓繁体簡体とうさんくさい日本語で書かれた紙きれ1枚ではなく、自然な日本語で記述された冊子なので好感が持てる。

ソースネクストeSHOPにて、21,780円で購入。エントリクラスのスマートフォンと同程度の価格で入手できた。期間限定のバーゲンセールだったとはいえこの価格で出せるのだから、原価は推して知るべしなのだろう。

周辺機器

DGP-WTB1001をより便利に使うために周辺機器いくつか準備した。

まずはエレコム MF-MS064GU11Rだ。UHS-I/UHSスピードクラスのClass1に対応した容量64GBのmicroSDXCメモリカードである。DGP-WTB1001のストレージは32GBしかなく、大きめのソフトウェアを導入すると空き容量がほとんどなくなってしまう。microSDカードスロットがあるのに活用しないのはもったいない。

これとは別にUSBメモリも準備した。バッファロー RUF3-SMA16GA-BK。USB Type-AとUSB Micro-Bの端子を備えたUSBメモリである。容量は16GB。メインPCとのデータのやり取りに使う。DGP-WTB1001にもUSB Type-Aの端子はあるが、それが埋まったときでも使えるようにデュアルコネクタ型のUSBメモリにした。

タッチパッドは苦手なのでマウスも準備した。薄くて持ち運びしやすく、クリック音が小さいことが特長のロジクール Pebble M350である。移動先で使うことが多いDGP-WTB1001に最適だろう。接続方法はBluetoothとUSBレシーバーから選ぶことができる。BluetoothはUSBよりも電力消費量が多そうな印象があるため、USBレシーバで接続している。ボタンを含む上面は取り外すことができ、未使用時はUSBレシーバを本体の中に収納できる。

初期設定

十分に充電した後、電源ボタンを押して起動する。セットアップの画面が出るまで数分待たされる。壊れているのではないかと心配になるくらい時間がかかるが、気長に待つしかない。セットアップの手順は一般的なWindows 10と同じなので、取扱説明書を読むまでもないだろうと思っていたのだが、思わぬところでつまづいた。

この手の製品は出荷時にWindows 10のライセンス認証が完了してるいるものだと思い込んでいたのだが、どうやらそうではないらしい。ライセンス認証はストアからということなのでストアアプリを立ち上げたところ、19,000円ちょい(正確な価格は失念)で購入との表示が出た。ちょっと待て。本機のOSは別売りだったのか。そんなばかな。

よく見るとその下に「Windows 10 Home プロダクトキーを持っています」というリンクがある。これをクリックすればいいんだな。さて、プロダクトキーは…あれ?どこかにプロダクトキーが印刷されているのではと探したが見つからない。困った。そんなこんなでコントロールパネルをいじり回していたら、いつの間にか認証されていた。わけがわからない。

セットアップが完了した時点におけるストレージの空き容量は11.7GB。決して多いとはいえないが、まあこんなものだろう。

ストレージの空き容量(セットアップ直後)
ストレージの空き容量(セットアップ直後)

環境構築

i7-8700T+H310I PRO機と同様、Windows 2000っぽい操作感覚が得られるように設定し、フリーソフトを導入すれば環境構築は完了だ。ついでにWindows Updateを適用を適用してWindowsを最新の状態にする。さて、ここでストレージの空き容量を確認すると、なんとびっくり2GBしか残っていない。

ストレージの空き容量(環境構築後)
ストレージの空き容量(環境構築後)

当研究所で使うフリーソフトは、圧縮ファイルを任意のフォルダに解凍するだけのようなものがほとんどで、大物はLibreOfficeとChromeくらいしかない。LibreOfficeは700MB弱、Chromeも500MB弱しか使ってないはずなので、この減りっぷりはほかに原因があるとしか思えない。確証はないが、Windows Updateを適用するとストレージが一気に消費されてしまうようだ。

タッチパッドは誤入力のもとなので、デバイス マネージャーでデバイスを無効にしている。「マウスとそのほかのポインティングデバイス」の「HID 準拠マウス」を右クリックし、「プロパティ」の「ドライバー」タグで「デバイスを無効にする」をクリックすればよい。ただし、同時にマウスを使っているとHID 準拠マウスがふたつ出てくるので、どちらがタッチパッドなのかはやってみないとわからない。

あまり参考になるとは思えないが、Windows エクスペリエンス インデックスを測定してみた。

Windows エクスペリエンス インデックス
Windows エクスペリエンス インデックス

グラフィックスのサブスコアが2.8と著しく低いが、描画にもたつきを感じたりすることはない。プロセッサが7.7もあることは驚きだ。お世辞にも高速とはいい難いが、複数の処理を同時並行で進めたりしなければ、ひとつひとつの作業でそこまで遅いということはない。簡単な事務作業なら十分こなせる。TeraPadを起動するだけで長々と待たされるようなA68N-2100E機とは大違いだ。

使用感

Web閲覧であればストレスなく使用できる。YouTubeやニコニコ動画のような動画サイトの閲覧も十分実用的だ。だが、問題は文章作成である。本体側の処理能力は十分なのだが、キーボードがいまひとつなのだ。

エンターキーが小さく、その周辺のキー配列が変則的なので、エンターキーを押したつもりなのになにもないところを叩いてしまうということがしばしば起きる。まあ、これはキーピッチを確保するための苦肉の策としてまだ納得できないこともない。問題は打鍵感だ。なんかペコペコする。そしてチャカチャカ音がする。落ち着いてキーが打てない。

これには困った。本機を導入する目的のひとつは出先や移動中での文章作成なのだ。キー入力に難があるとまとまった文章が書けない。しかも音が不快なので、自分だけならまだしも周囲の人々にも迷惑をかけそうだ。本体の処理能力が十分なだけにキーボードの不出来さが目立つ。文章作成をメインで使うなら別途キーボードを用意したほうがよいのかもしれない。

意外と重たい。本体が約600g、キーボードが550gもあるので、合計すると1.2kg弱。つねに身に着けて持つとなるとそれなりの覚悟が必要だろう。

DIGI+ DGP-WTB1001 本体
DIGI+ DGP-WTB1001 本体

DIGI+ DGP-WTB1001 キーボード
DIGI+ DGP-WTB1001 キーボード

バッテリは長時間持つ。メーカーによると連続使用可能時間は最大約5時間とのこと。当研究所の環境では、4時間程度のテキスト入力であればバッテリ残量にまだ余裕があるくらいだった。液晶パネルも見やすい。それだけにキーボードがいまひとつなのが残念だ。

おわりに

DGP-WTB1001はその外観からノートPCとして使えそうに思えるが、あくまでタブレットなのだ。Windowsの基本機能を利用してデータの閲覧をするというのが正しい使い方なのだろう。ストレージが32GBしかないのもそれが理由なのかもしれない。

やや辛口な評価となったが、値段を考えるとそこまで不満があるわけではない。タブレットなのだと割り切ってしまえば必要にして十分な能力を持っている。今後は出張や旅行のお供として活用していきたい。

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