スバル プレオ F Specialのオーディオユニット交換

はじめに

スバル プレオ F Specialにはオーディオユニットが標準装備されているが、CDプレーヤとラジオチューナという最小限の機能しかない。そこで、スバル R2で使っていたcarrozzeria DEH-970に交換することにした。

標準装備のオーディオユニット
標準装備のオーディオユニット

本記事はその交換作業の備忘録である。

追記(2019年1月27日)
R2から移植したDEH-970の動作が不安定になってきたため、新しいDEH-970に交換した。そのついでにDEH-970の背面のUSB端子をインストルメントパネルの空きスイッチパネルに引き出したので、その内容を書き加えた。

準備

プレオ F Specialに標準装備のオーディオユニットは特殊形状の専用機である。そのため、一般的に市販されているDIN規格のオーディオユニットに交換するには、オーディオブラケットとパネルもDIN規格向けのものに交換しなければならない。

さらに、純正の交換用パネルはワイドDIN向けなので、通常のDIN規格のオーディオユニットを装着すると隙間が空いてしまう。この隙間を埋めるスペーサも必要だ。もちろん、車体側カプラとオーディオユニットの電源コードをつなぐオーディオハーネスも準備しなければならない。

また、プレオ F Specialはスバル車ではあるが、ダイハツ ミラのOEM車であり、中身はほぼミラてある。そのため、準備する部品はスバル用ではなく、ダイハツ用になる。

以上をまとめると、オーディオユニット交換に必要な部品は以下のとおりである。

DEH-970のような1DINタイプのオーディオユニットを取り付ける場合、余ったもう1DIN分のスペースになにか取り付けなければならない。今回は、R2で使っていたgoo g02+スーパーマップル for Androidのシステムをそのまま再現することにしたので、以下を準備した。

これらはR2で使っていたものを転用してもよかったのだが、スマホホルダーの幅調整レバーが折れてしまったので、新しいものを購入した。

オーディオユニットの取り外し

最初に、内張りはがしを使ってオーディオユニット周りのパネルを外す。固くはまっているので、なるべく気温が高い日に作業をしたほうがよいかもしれない。また、周囲の樹脂部品は傷が入りやすいので、養生しておいたほうが無難だろう。

オーディオユニット周りのパネルを外す
オーディオユニット周りのパネルを外す

次に、エアコンの吹出口切替えダイヤルと温度調整ダイヤル取り外してから、エアコン周りのパネルを外す。ダイヤルは引っ張れば簡単に抜けるが、パネルはオーディオユニット周りと同様、固くはまっている。

パネルを外したら、非常点滅表示灯スイッチのカプラを外す。これでエアコン周りのパネルが完全に外れる。このパネルを外さなくても作業できそうに見えるが、運転席側のオーディオブラケットのねじを外すにはこのパネルを取り外さなければならない。

吹出口切替えダイヤルと温度調整ダイヤルを外す
吹出口切替えダイヤルと温度調整ダイヤルを外す

エアコン周りのパネルと非常点滅表示灯スイッチのカプラを外す
エアコン周りのパネルと非常点滅表示灯スイッチのカプラを外す

オーディオブラケットを止めている4本のねじを外すと標準装備のオーディオユニットが取り出せる。オーディオのカプラとアンテナケーブルを外せば取り外し作業は完了だ。

オーディオのカプラとアンテナケーブル
オーディオのカプラとアンテナケーブル

オーディオユニットの取り付け

下段をDEH-970、上段をDIN BOX フリータイプとしてオーディオブラケットを取り付ける。このとき、オーディオサイドスペーサーもあわせて取り付けておく。DEH-970に電源コードとオーディオハーネスを取り付ければ、あとは車体に固定するだけだ。また、このときにETC車載機 DIU-5000の電源ハーネスも取り付けておく。ETC車載機の取り付けについては別記事を参照のこと。

あとは取り外しと逆の手順で作業を進める。オーディオハーネスに車体側のカプラを接続し、DEH-970本体にアンテナケーブルをつなぐ。オーディオブラケットを4本のねじで固定し、エアコン周りのパネルをはめる。このとき、非常点滅表示灯スイッチのカプラをつなぐのを忘れないようにする。エアコンのダイヤルを取り付けたら、イグニッションキーを回してDEH-970の起動を確認する。問題ないようであればオーディオ交換用純正パネルをはめ込む。

オーディオのカプラとアンテナケーブル
オーディオのカプラとアンテナケーブルを接続する

オーディオブラケットの固定
オーディオブラケットを固定する

オーディオ交換用純正パネルをはめ込む
オーディオ交換用純正パネルをはめ込む

最後に、背景や配色を好みに合わせて設定すれば取り付け作業は完了だ。

追記 USB用端子の引き出し(2019年1月27日)

スバル R2から使ってきたDEH-970は、昨年秋頃からSDカードの読み取りエラーが頻発するようになり、年明けにはMP3ファイルの再生時に音飛びするようになってしまった。どうやら寿命らしい。そんなわけでオーディオユニットを交換することにした。

新たなオーディオユニットもDEH-970である。再びDEH-970を選んだ理由は簡単だ。ほかに選択肢がなかったのだ。当研究所がオーディオユニットに求める条件は、1DINであること、USBメモリあるいはSDメモリカードのような外部記憶媒体が使えること、日本語のID3タグを表示できることである。現状、これを満たすオーディオユニットはDEH-970とDEH-7100くらいしかない。それなら使い勝手を知ってるほうがよいだろうということで、DEH-970になった。

こうして再びオーディオユニットの交換作業をすることになったので、そのついでにUSB接続通信パネル(トヨタ・ダイハツ車用)(2312 エーモン工業)を使って、背面のUSB1用端子を運転席の空きスイッチパネルに引き出してみた。

引き出したUSB1用端子
引き出したUSB1用端子

空きスイッチパネルにもともと取り付けられている目隠しふたは、インパネの裏から押せば容易に外れる。アクセスしにくいように見えるが、足元から手を入れれば届く。空いたスペースにUSB接続通信パネルを押し込んで固定し、接続ケーブルをDEH-970の背面のUSB1用端子に差し込む。

あとは引き出したUSB1用端子に、MP3ファイルを入れたUSBメモリを挿せばよい。今回準備したUSBメモリはエレコム MF-SU2B16GBKである。足をぶつけてUSBメモリやUSB接続通信パネルを壊さないようにするため、いわゆる小型タイプのものにした。装着すると下の写真のようになる。

USBメモリを装着した状態
USBメモリを装着した状態

これまで、MP3ファイルはSDメモリカードで運用していたのだが、SDメモリカードの入れ替えのたびにフロントパネルを外さなければならず、とても面倒だった。また、頻繁なフロントパネルの付け外しがDEH-970の不調の原因となった可能性が高い。引き出したコネクタを使ってUSBメモリで運用すればDEH-970にダメージは入らないだろう。交換作業も簡単になる。

一方、入れ替えることがない定番の曲は、これまでと同じくSDメモリカードに入れて運用することにした。SDメモリカードを取り出すことがなければ、フロントパネルを外す必要もない。入れ替えることがない曲を毎回USBメモリに入れる手間も省けて、一石二鳥である。

おわりに

DEH-970の発売は2012年3月だ。それから7年近く経つのに、いまだに現行機種である。上位機種のDEH-P01に至っては、2009年6月の発売以来ずっと現行のままだ。1DINオーディオユニットの需要がいかに少ないかよくわかる。

そして、日本語のID3タグを表示できるオーディオユニットを製造しているのは、いまやパイオニアだけだ。そのパイオニアは経営が厳しく、1DINオーディオユニットの製造をいつまで継続できるか、先行きは不透明である。今回交換したDEH-970は、できるだけ大事に使っていきたい。

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