2010年7月13日(米国時間)、Windows 2000のサポートが終了する。登場から10年、よくここまでがんばってきたと思う。当研究所では、本サイト立ち上げ前の2001年1月からメインPCのOSとして使用してきた。2004年12月末にWindows XPを導入してから休眠していたものの、2007年5月にNASバックアップ専用機のOSとして復活、現在に至っている。
長らく運用してきたWindows 2000だが、PCを更新できる機会はこれで終わりだろう。そこで、最後にできるだけ限りスペックを引き上げたWindows 2000機を組んでみることにした。
とはいえ、予算も時間も限りがあるし、いまどきのパーツをそろえたところでドライバ不足等の問題が噴出することは目に見えている。そこで、手持ちの予備部品の中からなるべくよさそうなものを選び出し、新たな投資は必要最低限に抑えることにした。また、これまで運用してきたNASバックアップ専用機を引退させるので、その部品も活用する。
方針が決まれば行動開始。タイムリミットの7月13日まで時間がない。
まずは手持ちのパーツ箱を漁る。続々と発掘されるパーツ群。Pentium III-S 1.266GHz(CPU)、MX3S-T(マザーボード)、Millennium G450 DualHead(ビデオカード)、512MBのPC133 SDRAM、SATA4P-PCI(シリアルATAカード)、FDとCF/SDカードのコンボドライブ。いつの間にこんなに溜め込んでいたのやら。Pentium III-Sは入手の経緯すら記憶にない。Yahoo!オークションで落札したらしいが、なんでいままで塩漬けになっていたのだろう。
シリアルATAカードの発掘はうれしい誤算だった。引退するNASバックアップ専用機はシステムHDDにIBM DPTA-371360、データHDDにMaxtor 6Y120P0を使っていたが、DPTA-371360はUltra ATA/66までしか対応しておらず、これがシステム全体の足を引っ張っているようだった。この機会に6Y120P0をシステムHDDとし、新たなデータHDDにはシリアルATA接続のHDDを増設することにした。
近所の電器屋にてHGST HDS721010CLA332を購入。1TBで6,285円。DPTA-371360の約77倍という容量にあらためて驚く。6Y120P0と比べても8倍以上だ。シリアルATA電源への変換コネクタと、3.5インチHDDを5インチベイに取り付ける金具もあわせて購入。新規の投資はこれだけである。
これらの結果、PCの構成は以下となった。
パーツがそろったらてきぱきと組んでいく。ケース(YY-A101)と電源(MPW-200NH)、DVDドライブはNASバックアップ専用機のものをそのまま流用する。YY-A101は小さなMicroATXケースで当研究所のお気に入りだ。SFX電源しか使えないのが難点だが。
まずはデータの移行のため、DPTA-371360、6Y120P0、HDS721010CLA332のHDD3台体制で仮組みし、DPTA-371360にWindows 2000をインストールする。導入するドライバは最低限とし、6Y120P0からHDS721010CLA332にファイルをすべてコピー。その後、DPTA-371360を取り外して6Y120P0にWindows 2000を再インストール。
YY-A101は3.5インチベイがふたつしかないため、OSのインストール後、DVDドライブを外してHDDへと置き換える。ついでに、シリアルやパラレル、ゲームポートはBIOSでDisableにしておく。今後使うことはないだろう。
電源が200Wしかないが、たぶん問題はないはずだ。Pentium III-S 1.266GHzのTDPが29.5W、HDDのスピンアップが30W×2。これにMX3S-TとG450の消費電力が加わるが、どちらもファンレスなので足して50Wもないだろう。これにFDDその他が加わっても、合計でせいぜい150W。アイドル時のHDDは数Wしか食わないので、通常は100Wを切ると思われる。
仮組みのとき、うっかりミスをふたつほどやらかした。ひとつめはメモリである。512MBのメモリが2本出てきたので、せっかくだからと両方挿したら起動しない。MX3S-Tで使われているチップセットi815Eは、512MBまでしかメモリを認識しないことをすっかり忘れていた。
ふたつめはCPUクロックの設定。自動で設定されるのかと思ったら、MS3S-TはBIOS設定画面でユーザーが設定するタイプだった。このため、以前に設定されていた933MHz(133MHz×7.0)のままで動作していた。たまたまコントロールパネルを見てわかったのだが、このとき気づかなかったら未だに933MHz動作だったかもしれない。
さて、組み上がったWindows 2000機はというと、あまりにも快適に動作するのでびっくりである。処理能力はいまでも十分実用に耐えるのではないか。よくいわれることだが、動画編集とかゲームをやらない限り、PCの能力はこの程度で十分なのだと再認識させられた。
まず、起動が早い。Windows 2000は起動が遅いというイメージがあったのだが、それを覆す早さである。常用しているWindows 7機やXP機に比べると、起動時にアンチウイルスソフトがない点では有利とはいえ、それにしても早い。ざっと測定してみたところ1分30秒を切っていた。CPUが速くなっただけでなく、HDD交換の効果も大きいようだ。
そして驚くべきはG450。ディスプレイ切替機を介してもなお鮮やかな表示。しかも1920×1080ドットの32bitカラー。テキスト表示時のもたつきもほとんどない。10年前の製品にここまでの能力があったとは。ただし、電源投入時にディスプレイ切替機を本機に割り当てておかないと、1920×1080ピクセルで起動してくれない点に注意。

画面のプロパティ
Windows 2000のサポートは、Internet Explorer 6.0S P1、DirectX 9.0c、Windows Media Player 9で止まっているが、実用上はこれで十分である。いまのところIE7以降を要求するようなサイトはほとんどないし、ゲームをするわけでもない。動画を見るだけならffdshowにMedia Player Classicの組み合わせで十分だ。

デバイス マネージャ
本機の用途は相変わらずNASのバックアップだ。そのまま常用したいくらいなのだが、セキュリティを考えるとそういうわけにもいかない。近々余っているWindows XPに載せ替えることになるだろう。長い間お疲れ様でした。感謝の言葉とともにこの駄文を締めくくりたい。