神奈川事件簿2019 過去の酷い事件だってここにゃ沢山あるからねェ

はじめに

本記事は不謹慎ネタで構成されています。不愉快に感じた場合、直ちに閲覧を中止してください。当研究所では一切の責任を負いかねます。あらかじめご承知おきください。

神奈川県の人口は?経済は?治安は!?神奈川県の真の姿をまとめました

神奈川県。関東1都6県の中でも東京に次ぐ第2位、ほかの県とは別格という空気があります。考えすぎかもしれませんが、関東のほかの県、その中でも暗黒の北関東3県こと茨城県、栃木県、群馬県を見下しているような雰囲気すらあります。でも、本当に神奈川県はそんなにすごいのでしょうか。関東在住の皆さん、特に北関東3県にお住まいの方は気になりませんか。そこで、そんな神奈川県について、行政機関が公表しているデータを調べてみました。

人口

総務省統計局が公表している日本の統計2019の第2章 人口・世帯「2-2 都道府県別人口と人口増減率」によると、神奈川県の平成29年推計人口は915万9千人で、1372万4千人の東京都に次ぐ全国第2位です。なんと暗黒の北関東3県、茨城県、栃木県、群馬県の合計680万9千人よりも多いんです。

県内総生産

内閣府が公表している県民経済計算によると、神奈川県の平成27年度県内総生産(名目)は33兆9190億円で、東京都、愛知県、大阪府に次ぐ第4位です。せめてトヨタ県には勝ちたいですね。がんばれ日産!

一人あたりの県民所得

同じく県民経済計算によると、神奈川県の1人当たり県民所得は298万6千円です。茨城県は307万9千円、栃木県は348万1千円、群馬県は314万5千円なので、暗黒の北関東3県のいずれにも及びません。意外ですね。

凶悪犯の認知件数

警察庁の平成30年警察白書 統計資料「特-1 都道府県別刑法犯の認知件数、検挙件数、検挙人員(平成29年)」によると、平成29年の神奈川県における凶悪犯の認知件数は291件で、東京都、大阪府、愛知県、埼玉県に次ぐ全国5位です。茨城県は97件、栃木県は53件、群馬県は60件なので、暗黒の北関東3県の合計を神奈川県単独で上回ります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

神奈川県は人口が多いものの、県民一人あたりの稼ぎは暗黒の北関東3県よりも少なく、凶悪犯罪が多いことがわかりました。北関東3県民よりも神奈川県民のほうが羽振りよく温和なイメージがありますが、実態は真逆なんですね。

これからがほんとうの(以下略)

いかがでしたかブログ風に神奈川県をディスってみましたが、いかがでしたでしょうか。

それはさておき、ディスるだけディスっておいて放り出すというのは当研究のポリシーに反する。興味を持ったら行動あるのみだ。そこで、データが示す神奈川県が嘘か本当か、その実態を我が身を持って体感すべく、公共交通機関を駆使して神奈川県内を巡る日帰り旅に出ることにした。

出発!神奈川県へ

2019年9月28日午前4時、水戸駅へ。ファミリーマート 水戸駅北口店で食料を調達し、4:33発の普通 品川行きに乗車。意外と乗客が多い。せっかくなのでグリーン車に乗ってみる。

神立駅付近で空が白み始める。土浦駅で5両増結。牛久駅からグリーン車も乗客が増えてきた。天王台駅付近で朝焼け。松戸駅ではすっかり明るくなり、空にはうろこ雲が浮かんでいた。

日暮里駅で6:26発の山手線 内回りに乗り換え。新宿駅で降り、小田急のホームへ。いつもは新宿駅構内で迷うのだが、今回は朝早いせいか無事にたどり着くことができた。6:50発の小田急小田原線 急行 小田原行きに乗車。多摩川を渡るといよいよ神奈川県だ。

川崎市営バス 登戸駅入口バス停付近

7:09、登戸駅に到着。北口改札口から出て、多摩沿線道路へ。この道を300mほど西に向かった場所が、今回の神奈川旅行の最初の目的地だ。

川崎市営バス 登戸駅入口バス停付近
川崎市営バス 登戸駅入口バス停付近

川崎市登戸通り魔事件
2019(令和元)年5月28日午前7時45分ごろ、川崎市多摩区登戸新町の路上でスクールバスを待っていた児童とその保護者が刃物で刺され、児童1人と保護者1人が死亡、18人が負傷した事件。加害者の男(当時51歳)は直後に自分の首を刃物で刺して死亡したため、事件の動機は不明である。いわゆる「引きこもり」の問題があらためてクローズアップされるきっかけとなった。

事件からちょうど4か月。現場に事件を感じさせるようなものは残っていなかった。駅に向かう人々がなにごともなかったかのように現場を通り過ぎていく。

現場に面したマンションには高そうな外車が2台止まっていた。このあたりはそれなりに高級な住宅街のようだ。川崎国と揶揄される川崎市だが、北部は民度が高いとされている。たしかにそのとおりなのだろう。

しばらく周辺を散策してから登戸駅に戻り、7:24発の南武線 普通 川崎行きで登戸を後にする。

簡易宿泊所「吉田屋」「よしの」跡

南武線。川崎駅には川崎競馬場と川崎競輪場、府中本町駅には東京競馬場、立川駅には立川競輪場を擁するギャンブルラインである。それゆえ、土日の客層はあまりよくないというイメージがあったのだが、車内の様子は意外と普通だった。まだ朝だからだろうか。

尻手駅で7:53発の南武線 普通 浜川崎行きに乗り換え。2両編成の205系電車だ。乗り込んでみると、ここまでとはなんとなく客層が違う。おかしい、半数はさっきまで乗っていた列車の乗客のはずなのだが。

7:55、八丁畷駅に到着。東口改札を出て、川崎警察署方面へ250mほど向かった場所が次の目的地だ。

簡易宿泊所「吉田屋」「よしの」跡
簡易宿泊所「吉田屋」「よしの」跡

川崎市簡易宿泊所火災
2015(平成27)年5月17日午前2時10分ごろ、川崎市川崎区日進町の簡易宿泊所「吉田屋」から出火、隣接する簡易宿泊所「よしの」に延焼し、11人が死亡、17人が重軽傷を負った。市消防局の報告書によると、火災の原因は放火の可能性が高いとのこと。高齢者の貧困や住環境など、数多くの問題を浮き彫りにした。

現場には多くの車が止められていた。駐車場として利用されているらしい。周囲は高層住宅に囲まれ、ここに簡易宿泊所があったとは想像できない。道路もきれいで、ごみ出しのルールもきちんと守られている。なにも知らなければドヤ街だとは思いもしないだろう。

だが、現場へ向かう途中の日進町中央公園にはホームレスと思しき老人が2名ほどいた。やはりここはそういう街なのだ。

長居するような場所ではなさそうだ。京急本線の踏切を渡り、八丁畷駅の京浜本線 品川方面ホームへ。8:10発の普通 品川行きに乗り、次の目的地へと向かう。

介護付有料老人ホーム Sアミーユ川崎幸町(現・SOMPOケア ラヴィーレ川崎)

8:11、京急川崎駅で下車。西口改札から出て、神奈川県道・東京都道9号 川崎府中線を多摩川に向かって歩く。京急本線と東海道線に挟まれたエリアは若干のあやしさを感じさせるが、東海道線を越えて幸区に入るとそこは別世界。おそるべき川崎国。

神奈川県道・東京都道9号は多摩川のほとりで国道409号とぶつかる。そこから国道409号を多摩川上流方面へ少し歩くと、目的の建物だ。

Sアミーユ川崎幸町(現・SOMPOケア ラヴィーレ川崎)
Sアミーユ川崎幸町(現・SOMPOケア ラヴィーレ川崎)

川崎老人ホーム連続殺人事件
2014(平成26)年11月から12月にかけて、川崎市の有料老人ホームで入居者3人が相次いで転落死した事件。2016(平成28)年2月16日、神奈川県警はこの件に関わったとして、元職員(当時23歳)の男を殺人容疑で逮捕した。直接の動機は業務のストレスということだが、その背景には介護施設における人材不足や過酷な業務の実態があり、高齢化社会の闇を垣間見せることになった。

先ほど訪れた簡易宿泊所「吉田屋」「よしの」跡付近とはまったく雰囲気が異なる。どちらの事件も犠牲になったのは高齢者だが、Sアミーユ川崎幸町は相応の費用がかかる介護付有料老人ホームの入居者で、「吉田屋」「よしの」は多くが身寄りのない生活保護の受給者だった。お互いの距離はたったの2km。それなのに両者の人生の距離はあまりに遠いように感じられる。

建物の横の道は地元の人が抜け道として使っているようで、人通りが多い。ここも事件を思わせるようなものはなかった。ありふれた日常が営まれている。

来た道を戻り、再び京急川崎駅へ。川崎区に戻ると雰囲気が一変する。まるで見えない壁が存在しているかのようだ。

多摩川河川敷

京急川崎駅の大師線ホームで列車を待つ。折り返し運転となる列車が入ってきてドアが空いた瞬間、私の後ろに並んでいた子供が私を追い抜いて飛び乗っていった。さすが川崎国川崎区。

だが、これで終わらないのが川崎国川崎区。この子供、私の隣に座ったのだが、なんと私のバッグのチャックを開けようとする。子供の隣に座っている父親らしき男は子供を軽く叱ったが、私には謝りもしない。

子供を叱っている内容も私の期待とは違うようだ。「見つかりやがって、この下手くそ」という感じである。さすが川崎国川崎区。

乗車した列車は8:39発の京急大師線 普通 小島新田行きだ。港町駅で下り、次の目的地である川崎河港水門付近の多摩川河川敷へ向かう。

多摩川河川敷
多摩川河川敷

川崎市中1男子生徒殺害事件
2015(平成27)年2月20日、川崎市川崎区港町の多摩川河川敷で当時13歳の中学1年生の少年が殺害され、1週間後に少年3名が殺人の疑いで逮捕された事件。被害者の少年は1時間のうちに43箇所もカッターナイフで切りつけられたうえ、全裸で川を泳ぐよう強要されていた。その凄惨さは少年法のあり方について議論を巻き起こした。また、インターネット上での犯人探しやネットリンチが物議を醸した。

この場所にたどり着くには少々難儀した。最初、南側からアプローチを試みたのだが、水門付近に数人の若い男がたむろしており、とても近づける雰囲気ではなかったのだ。自転車が数台止まっている、例の事件の犯人グループが逃走に使ったのも自転車だ。嫌でも事件を思い出す。ほかに人はいないし、この先は逃げ場もない。

一瞬、ここはあきらめようかと思った。しかし、それではなんのためにここまできたのかわからない。そこで、いったん港町駅まで戻り、多摩川の堤防沿いに現場へと向かうことにした。

堤防に上がってみると、幾人かの釣り人の姿が見えた。ランニングしている人、犬を散歩させている人、人影はまばらだが、誰もいないわけでもない。堤防の下の道を自転車に乗った女性が走り去っていく。女性はそのまま男たちがたむろっている横を通り過ぎていった。なんのことはない、私の考えすぎだったようだ。

秋空の下、皆、休日をめいっぱい楽しんでいるように見える。港町駅前そびえる高層マンションには幸せそうな家族が出入りしている。その目と鼻の先であの事件が起きたのだ。川崎国の闇を垣間見たような気がした。

港町駅へ戻る。9:10発の普通 京急川崎行きで京急川崎駅へ。ここで再び事件が起きた。京急本線 横浜方面への列車に乗ろうとしたとき、後から来た男が私を突き倒し、列車に飛び乗った。降りてきた乗客のトランクにぶつかって呆然とする私の目の前でドアが閉まり、列車はホームを出ていった。私を突き飛ばした男は平然と座席に座っている。さすが川崎国川崎区。民度の低さを身をもって知ることができた。

京浜急行本線 神奈川新町第1踏切道

9:25発の京急本線 エアポート快速 逗子行きで京急川崎駅を後にする。こんな民度が低いところはもう十分だ。9:32、神奈川新町駅に到着。ここで列車を降り、品川方面の列車が発着するホームへと移動する。

神奈川新町第1踏切道
神奈川新町第1踏切道

京浜急行本線神奈川新町第1踏切衝突事故
2019(令和元)年9月5日11時40分ごろ、京急本線の神奈川新町駅 - 仲木戸駅間の神奈川新町第1踏切道で、踏切内で立ち往生した大型トラックに青砥発三崎口行き快特列車が衝突した事故。トラックを運転していた67歳の男性運転手が死亡、乗員乗客の合計35名が負傷した。67歳という高齢でも働かざるを得ないこと、最初に道を間違えた時点で引き返すことがほぼ不可能な街並み、障害物検知装置が正常に作動したのにほぼ最高速で衝突した列車等、様々な問題が一気に噴出した。

トラックが出てきた細い道の入口(実際には一方通行の出口)にある進入禁止の標識が曲がったままだ。これは事故を起こしたトラックが引っ掛けたためらしい。

だが、事故の痕跡はそれくらいで、周囲はいつもの日常という雰囲気だ。横浜方面への列車が発着するホームでは、若い男の二人組が踏切を指差していた。踏切を事故の現場として意識している人はそれくらいで、踏切を横断する人々が周囲を気にしている様子はない。あれだけの事故があったばかりの現場とは思えない。

横浜方面へのホームへと戻り、9:38発の京急本線 普通 金沢文庫行きに乗車。次の仲木戸駅で降りる。歩いて東神奈川駅へ。途中、トラックの運転手をあの道へと追い込んだ要因のひとつと指摘されている「90m先ゲート有り!」の警告表示が目に入った。なんともやりきれない気分で東神奈川駅の横浜線ホームへと向かう。

特定医療法人 慈啓会 大口病院(現・横浜はじめ病院)

東神奈川駅9:43発の横浜線 八王子行きに乗り、隣の大口駅で降りる。東口改札を出ると、思ったより地味な街並みに拍子抜けする。横浜駅からたった2駅とは思えない。駅は改札だけの小さな駅舎と1面2線のホームだけだし、駅前に高い建物がない。ここは横浜市神奈川区のはずだが、いわゆる「ヨコハマ」を感じさせるものは皆無といっていい。

駅前のロータリーから南に3分ほど歩いたところが次の目的地だ。

大口病院(現・横浜はじめ病院)
大口病院(現・横浜はじめ病院)

大口病院連続点滴中毒死事件
横浜市神奈川区の病院で2016(平成28)年9月に発覚し、2018(平成30)年7月、同病院で当時勤務していた看護師(当時31歳)が逮捕された連続殺人事件。点滴に消毒液「ヂアミトール」を混入させ、中毒死させるという手口で、加害者の女は20人くらいにやったと供述しているとのこと。看護師の過酷な労働の実態が暴かれるとともに、終末期医療のあり方が問われた。

川崎老人ホーム連続殺人事件と動機は異なるのかもしれないが、介護する若手が介護される側を殺害するという構造はよく似ている。急速に進む高齢化と疲弊する現役世代という現代日本の構造が背景に透けて見える。

2018年12月7日、横浜地検は患者3人の殺人罪と5人分の点滴液に消毒液を混入した殺人予備罪で看護師を起訴した。しかし、この病院では、事件発覚直前の7月から9月の82日間で48人が死亡しており、本当の被害者数がはっきりしない。看護師の供述どおりだとしても相模原障害者施設殺傷事件に相当する事件のはずなのだが、なぜか世間にはいまひとつ認知されていないようだ。

2017年12月、大口病院は横浜はじめ病院に改称した。その後いろいろあったようで、2019年7月31日をもって病院全体を一時休診している。

神奈川県立 津久井やまゆり園

大口駅に戻り、10:01発の横浜線 八王子行きに乗車。先行列車が異音を検知して停車しており、安全が確認でき次第発車するとのこと。大口 - 菊名間の踏切で置き石があったらしい。昼間に置き石ができるってそんなに人がいないのだろうか。

列車は3分遅れで進む。中山駅で10:23発の横浜線 快速 八王子行きに乗り換え。長津田駅を出ると東京都固有の領土こと町田市。町田駅を出ると再び神奈川県。そして橋本駅を出ると再び東京都。次の目的地は相模原市内で、橋本駅からバスで向かうこともできるのだが、鉄路で八王子市を経由したほうが早いのだ。

乗り換えた快速はほぼ時刻どおりに八王子駅に到着しそうだったが、先行列車の折り返し発車に時間がかかっており、その影響で八王子駅への到着が3分ほど遅れた。おかげで乗車予定の八王子10:57発の中央特快 高尾行きに乗り損ねてしまった。

次の高尾行きは11:13発の中央線 中央特快 高尾行きだ。少々時間があるので、駅構内のいろり庵きらく 八王子店で鴨そばをいただく。高尾駅で11:39発の中央本線 甲府行きに乗り換え。座席はほぼ満席だ。鴨そばだけで少々不足気味だったので、車内でカロリーメイトを食す。

高尾駅を出ると両側から山が迫る。だが、ここはまだ東京都。頭上に見える八王子ジャンクションを過ぎ、新小仏トンネルを抜けると神奈川県相模原市だ。11:48、相模湖駅に到着。ここでバスに乗り換える。

12:00発の神奈川中央交通 湖28系統 桂橋経由三ヶ木行きに乗車。車内は老人ばかりだ。同時に発車するのプレジャーフォレスト方面三ヶ木行きの乗客には家族連れが多く、行先が同じなのに対照的である。12:07、県立やまゆり園前で下車。ここで降りた乗客は私だけだった。

津久井やまゆり園
津久井やまゆり園

相模原障害者施設殺傷事件
2016(平成28)年7月26日未明、相模原市緑区千木良にある知的障害者福祉施設に、元施設職員の男(当時26歳)が侵入し、所持していた刃物で入所者19人を殺害、入所者と職員の計26人に重軽傷を負わせた事件。戦後最悪の大量殺人事件(当時)として社会に衝撃を与えだけでなく、加害者の男の主張が世間を騒がした。

ここからの風景だけだと山の中にぽつんとある施設のように見えるかもしれない。だが、すぐ近くに集落があるし、目の前は人家である。中央自動車道 相模湖東出口からは3kmしか離れていない。バスなら相模湖駅から7分、便数が多いわけではないが、6時台から22時台まで少なくとも1時間に1本の間隔で走っている。

事件後、障害者を人里離れた山奥に隔離するのはいかがなものかという議論があったが、はたして現地を見ての発言だったのだろうか。ここは神奈川県の外れではあるが、人里離れた場所ではない。そこを混同しているのではなかろうか。もし現地を見ての発言だったとしら、それはそれであまりにも地元に失礼だろう。

相模湖駅に戻るバスがくるまで少々時間があるので、千木良診療所前まで歩く。ここで飲み物を買い、バスを待つ。12:44発の神奈川中央交通 湖28系統 桂橋経由相模湖駅行きに乗車。こちらのバスは若者が多い。途中で降りる客もいる。遊びにいく若者は中央本線を使うものだと思いこんでいたが、必ずしもそうではないのかもしれない。

現在、津久井やまゆり園は建て替え工事中で、事件があった居住棟は既に解体されている。「大規模施設から地域へ」を理念とする再生基本構想に基づき、小規模施設として再生を図るようだ。

座間市緑ケ丘のアパート

相模湖駅13:05発の中央本線 高尾行きに乗車。車内はそこそこ混んでいたが、 荷物を座席に置いたままの乗客や、ボックス席で対面の席に足を載せた乗客があちこちにいる。客層の外見はともかく、乗車マナーは常磐線のほうがよほどましである。

高尾駅で13:18発の中央線 快速 東京行きに乗り換え。続いて八王子駅で13:30発の横浜線 快速 桜木町行きに乗り換え。来たときと同じルートを戻るのはあまり気が進まないが、限られた時間内に目的地を回るには致し方ない。

町田駅で13:57発の小田急小田原線 各停 本厚木行きに乗り換え。あやうく乗り過ごすところだった。14:06、相武台前駅で下車。北口改札を出て、次の目的地へと歩く。

座間市緑ケ丘のアパート
座間市緑ケ丘のアパート

座間9遺体事件
2017(平成29)年10月30日、神奈川県座間市緑ケ丘のアパートにおいて、行方不明だった当時23歳の女性を捜査する過程で発覚し、翌31日までに9人の遺体が見つかった死体遺棄事件。遺体が見つかった部屋に住む男(当時23歳)が9人を殺害し、遺体を損壊した。これらはすべて部屋の中でおこなわれたとみられている。唯一の男性被害者を除き、男はTwitterを利用して自殺願望を持つ女性たちを誘い出しては殺害していた。

なにごともなかったかのように佇むアパート。凄惨な事件があったことを感じさせるようなものはない。若干不釣り合いな警備会社の警告が違和感を抱かせるが、事件を知らなければ気がつくこともないだろう。

このアパートの前の道は相武台前駅に向かう人々の通り道になっているようで、土曜の昼下がりだというのに通行人が多い。長居できる雰囲気ではないので、そそくさと退散。

玄倉川 立間堰堤上流

相武台前駅13:38発の小田急小田原線 各停 本厚木行きに乗り、海老名駅で下車。イヤホンを自宅に置いてきてしまったので、近くのザ・ダイソー ビナウォーク海老名店でイヤホンを購入する。ザ・ダイソー は相武台駅に隣接する小田急マルシェ相武台にもあるのだが、そこでは見つけられなかったので、海老名に立ち寄ったのだ。

海老名駅14:55発の小田急小田原線 快速急行 小田原行きに乗車。本厚木駅を過ぎると周囲に田んぼが広がる。行く手には山が迫り、関東平野の外れにきたことが実感できる。15:29、新松田駅で下車。駅前のセブンイレブン 小田急新松田店で食料を購入する。

ここからはまたバスだ。15:50発の富士急湘南バス 西丹沢ビジターセンター行きに乗車。私を含めて乗客は7人。出発すると登山届を提出するようにとのアナウンスが流れる。谷峨駅の直前で対向のバスがあるとの無線が入る。すれ違いを待つようにとの指示らしい。

国道246号 清水橋交差点でこれまで並走してきた御殿場線と別れ、神奈川県道76号 山北藤野線を丹沢湖方面へ。地形は急峻だが、整備された道路と周辺のキャンプ上のおかげで山奥だけど田舎にも見えない。なんか不思議な感じである。

16:34、バスは定刻どおり玄倉に到着。この先は徒歩だ。玄倉林道を10分ほど歩き、目的地に到着。

玄倉川 立間堰堤上流
玄倉川 立間堰堤上流

玄倉川水難事故
1999(平成11)年8月14日、神奈川県足柄上郡山北町の玄倉川において、前日からキャンプをしていた横浜市内の廃棄物処理会社に勤める男性社員およびその家族、さらに社員の婚約者、女友達を含む18人が、熱帯低気圧の大雨による増水によって流され、そのうち13名が死亡した水難事故。濁流に流される様子がテレビで全国に中継された。一行は事故現場の上流にある玄倉ダムの管理職員や警察官の退避勧告を無視したあげく、救助に向かったレスキュー隊に暴言を吐いたといわれている。

この現場、素人にはキャンプ適地にしか見えないだろう。テントを張りやすい平坦な堆砂地で面積も広い。目の前に水量が少なく遊ぶのに適した川がある。道路と川の高低差はそこそこあるものの、比較的容易に降りられる。道路には駐車可能なスペースがある。ここでキャンプをしたくなるのはわかる気がする。

問題は退避勧告を無視したことだろう。当時、玄倉川でキャンプをしていたほかのグループのほとんどは警告に従って引き上げているし、このグループの中にも事前に避難した人たちがいる。周囲の助言や好意を無視、あるいは見下した結果がこれなのだから、「DQNの川流れ」という表現はこの事故の本質をうまく表現しているといえる。

周囲はだんだんと暗くなってきた。玄倉林道を歩いて玄倉バス停へと戻る。新松田駅前で購入した弁当を食べながらバスを待つ。定刻の17:31より少し遅れて、富士急湘南バス 新松田駅行きのバスがやってきた。

横浜市営バス 三ツ沢南町バス停付近

新松田駅行きのバスは、始点の始点の西丹沢ビジターセンターから乗ってきた思われる登山者で満席だった。おかげでつり革を握っての乗車となったが、カーブが連続する区間なのでなかなかきつい。そこで、終点の新松田駅まで乗らずに、途中の谷峨駅で降りることにした。

谷峨駅で降りたのは私だけ。周囲はすっかり暗くなっていた。18:01発の御殿場線 普通列車に乗車。18:15、松田駅に到着。ここで新松田駅18:21発の小田急小田原線 快速急行小田原行きに乗り換え。さらに小田原駅で18:36発の東海道新幹線 ひかり528号に乗り換え、新横浜駅へ向かう。

新横浜駅で19:01発の横浜市営地下鉄ブルーライン 踊場行きに乗り換え。東京都内の地下鉄とは異なり、生活用品を入れた買物袋を手にした乗客が目立つ。19:08、三ツ沢上町で下車。1番出口から地上に出て、豊顕寺入口交差点から三ツ沢公園に沿って歩く。わかっていたとはいえ、ひたすら上り坂できつい。下り坂に転じてから少し歩いたところが目的地だ。

横浜市営バス 三ツ沢南町バス停付近
横浜市営バス 三ツ沢南町バス停付近

横浜市小5女児死亡事故
2018(平成30)年8月30日午後4時20分ごろ、横浜市西区北軽井沢の市道交差点で、バスから降車した当時10歳の女児が道路を横断中に軽ワゴン車にひかれて死亡した事故。現場は信号機がない五差路交差点で、バス停と横断歩道の距離が約5mと短く、事故当時、バスは横断歩道をまたぐように停車していたため、女児がバスの後方を回って横断しようとしたところをひかれたらしい。日本全国に類似の危険なバス停あるが、なかなか対策が進まないようだ。

この交差点、対向車(写真左手奥から右手前に向かう方向)よりも、交差点から出てくる車(写真右手奥から出てきて右手前へ向かう方向)が多い。あくまでも推測だが、事故を起こした車の運転手は、交差点から出てくる車に気を取られて反対側から出てきた女児に気がつくのが遅れたのではないだろうか。もしそうだとすれば、横断歩道とバス停が近いことが問題の本質ではないような気がする。

せっかくバス停にいることだし、歩き疲れたのでここからバスに乗ろうと思ったのだが、真っ暗で時刻表が見えない。この時間帯のバスは20分に1本なので、待ち時間次第では三ツ沢下町駅からブルーラインに乗ったほうが早い。どうしようか悩みながら三ツ沢下町駅に向かって歩いていたところ、灯りに照らされた隣の翠嵐高校前バス停で時刻表を確認できた。現時刻は19:36。バスは19:35だが、抜かれた覚えはないのですぐにくるはずだ。案の定、2分ほど遅れてバスがやってきた。横浜市営バス 34系統 翠嵐高校前経由 横浜西口行きだ。

バスに乗り込み、横浜駅西口で下車。北4と書かれた階段を降り、相鉄ジョイナスの地下1Fへ。そのまま相鉄ジョイナスを抜けて京浜急行の改札口へ向かう。

京浜急行バス 大久保町バス停付近

横浜駅から19:53発の京急本線 エアポート急行 新逗子行きに乗り、上大岡駅で下車。京急百貨店直結の改札から出てしまったため、建物から出られず右往左往する。下に道路が見えているのにたどり着けなくていらいらさせられる。なぜか向かいのmiokaに入ってしまい、その中でも迷う。あちこちさまよってようやくmiokaから脱出できた。

miokaの南側の道を西に向かって歩き、大岡川を渡る。坂を登る途中のT字路を右に折れ、少し歩いたところが目的地だ。

京浜急行バス 大久保町バス停付近
京浜急行バス 大久保町バス停付近

横浜市小学生死傷事故
2016(平成28)年10月28日午前8時ごろ、横浜市港南区内大久保1丁目の市道において、軽トラックが集団登校中の小学生の列に突っ込み、当時6歳の男児が死亡、ほかの8人の児童が重軽傷を負った事故。軽トラックが直前に追突した軽乗用車を運転していた女性と同乗していた男性も軽傷を負った。精神鑑定の結果、軽トラックを運転していた男(当時87歳)は、アルツハイマー型認知症と診断され不起訴処分となった。高齢者の運転に関する議論を再燃させた。

この事故をめぐる議論はどこかおかしい。直接的な原因はアルツハイマー病であることに異論はない。だが、状況をよく考えてほしい。事故が起きたのは政令指定都市 横浜市の副都心である上大岡の中心付近で、事故を起こした男は横浜市磯子区在住だ。事故のほぼすべてが横浜市内で完結しているといっていい。

ちょっと視点を変えれば、車に頼らなくてもいいはずの大都会で起きた事故といえるし、大都会ゆえに道が狭く人が密集しているからこその事故ともいえる。また、アルツハイマー病は 高齢者に多いかもしれないが、高齢者が全員アルツハイマー病というわけではない。この事故をきっかけに地方の老人の運転まで制限しようというのは、論理が飛躍しすぎているのではないだろうか。

再び大岡川を渡って上大岡駅へ。午後8時になるというのに行き交う人々。眩しいまでの街灯り。ここは紛れもない大都会だ。だが、この人の群れの中に、地方の実情を理解している人はどれくらいいるのだろうか。

撤退!茨城県へ

予定していた場所はすべて訪れた。今回の神奈川旅行はこれで終了だ。上大岡駅20:25発の京急本線 快特急行 押上行きに乗車。それほど混んでおらず、横浜駅を過ぎても空席があるくらいだった。京急川崎駅を過ぎ、多摩川を渡ると東京都。20:51、品川駅に到着。

エキュート品川にある日本橋だし場OBNETOでお弁当を購入。京橋千疋屋でお土産を買い、21:15発の常磐線 特急ときわ85号に乗車。車内でお弁当を広げ、遅い夕食とする。22:54、水戸駅に到着。無事に神奈川県から帰還できた。

おわりに

いかがでしたでしょうか。

まる一日をかけて神奈川県内で発生した凶悪事件や話題となった事故の現場の現在を調べてみました。ですが、どの現場も事件、事故を感じさせるようなものはほとんど残っておらず、神奈川県で凶悪犯が多い理由や県民所得が低い原因はわかりませんでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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