せっかくの10連休なので、当研究所の公用車 プレオ F Specialで北海道を巡ることにした。往路は八戸から苫小牧、復路は室蘭から宮古のフェリーを利用し、日高、十勝、釧路、根室を中心に道内を回る。海を渡るのに時間がかかるが、それを打ち消すだけのメリットがある。慣れた車で自由に移動でき、お土産は買い放題なのだ。
なにしろ広い北海道。事前にエンジンオイルを交換し、ZERO 605Vのデータを最新のものに更新する。タイヤは夏タイヤに戻したし、空気圧もばっちりだ。え?北海道の峠は5月でも雪が降る?花咲き乱れる春と夏が一緒ではなかったのか。
まあ深く考えてもしかたがない。なんとなく北へ 行っちゃおかな。
2019年4月27日、9:00過ぎに自宅を出発。那珂ICから常磐自動車道へ。新地IC - 山元IC間が事故通行止め、新地IC出口が混雑とのことで、ひとつ手前の相馬ICで降りる。国道115号を経て、福島県道394号 相馬新地線を仙台方面へ。国道6号との交差点付近から渋滞にはまったため、国道6号との交差点を直進し、常磐線を越えて福島県道・宮城県道38号 相馬亘理線へ入る。途中、仙台方面と向かう2両編成の列車が見えた。245M 原ノ町発仙台行きの普通列車らしい。
宮城県に入り、鳥の海スマートICから再び常磐自動車道へ。鳥の海PAで交通情報を確認すると、八戸自動車道の安代JCT - 南郷IC間でチェーン規制との表示。天気図を見ると岩手山周辺で雪が降っているようだ。このため、この先の経路は三陸自動車道を選択。仙台東部道路を経て、13:13、鳴瀬奥松島本線料金所を通過。ここから先は無料区間だ。
河北ICでいったん三陸自動車道を離れ、道の駅 上品の郷へ。隣のガソリンスタンドで給油し、道の駅で遅めの昼食をとる。14:00過ぎ、河北ICから再び三陸自動車道へ。未開通の区間が数か所あったものの、気仙沼市内で少し渋滞したくらいで宮古中央ICまで難なく進む。ただ、雨が降ったり止んだりしているのが気になる。雪にならなれけばよいが。
宮古から先はしばらく国道45号だ。市街地を抜け、浄土ヶ浜への入り口を過ぎたあたりから車内の温度が急速に下がる。三陸自動車道で表示されていた気温は低くても5℃だったが、明らかにそれよりも下がっている。気温が3℃よりも下がると雪になる可能性がある。路肩に積もった雪が現れだした。
田老北ICから三陸北縦貫道路に入る。少し前から降り出した雨はみぞれに変わってきた。路面は除雪されているものの、法面は真っ白である。鵜の巣断崖ICから国道45号に戻るころには雪になった。天気予報によると久慈ではもうすぐ雨が止むとのことなので、おそらくこの雪も止むのだろうが、それを待つ間に積もってしまうとやっかいだ。幸いにもいまのところ路面に積もる気配はないので、慎重に先に進む。

桃の花と雪(岩手県下閉伊郡普代村)
田野畑を抜ける直前に雪が止む。やはりあの場所、あの時間でピンポイント的に雪が降っていたようだ。この先、八戸まで標高が高いところはないはずなので、もし雨が降ったとしても雪に変わることはないだろう。ほっと一安心。
階上ICから八戸久慈自動車道に入り、八戸南ICで降りる。国道45号沿いのガソリンスタンドで給油し、宿へ向かう。19:30、宿に到着。明日に備えて早めに就寝。
5:30に宿を出る。コンビニエンスストアで朝食と昼食を買い込み、八戸港フェリーターミナルへ。駐車場はほぼいっぱい。乗船するシルバープリンセスはすでに接岸していた。受付窓口の行列に並ぶ。6:00に窓口が開き、受付が始まる。乗船手続をすませ、車を待機場所へと移動させる。軽自動車と普通乗用車は別の列になるようだ。いったんターミナルに戻り、朝食をすませる。
7:00に車に戻ると、いまから乗船が始まりますと係員に声を掛けられる。ちょうどよいタイミングで戻ってきたようだ。甲板員の指示にしたがって車を車両甲板に入れ、荷物を持って船室へ。あとは苫小牧までだらだらするだけだ。

八戸港フェリーターミナル(青森県八戸市)
8:45、八戸港を出港。せっかくなので展望浴室へ。思ったよりも波が高いようで、湯船のお湯がざっぱんざっぱんと荒れる。窓からは八甲田の山々がよく見える。雪で真っ白だ。船室に戻ると、若干白波が立っているように見える。座っているぶんには問題ないが、歩くと船の揺れで足がもつれることがある。これはおとなしくしてほうがよさそうだ。
15:00前、前方に苫小牧の街が見えてくる。このころにはだいぶ波が穏やかになった。甲板に出て苫小牧方面を眺める。進行方向の少し右に苫東厚真発電所が見える。苫小牧港に入り、名古屋 - 仙台 - 苫小牧航路の太平洋フェリー きそと大洗 - 苫小牧航路の商船三井フェリー さんふらわあ さっぽろの横を通り過ぎる。ドライバーは車に戻るようアナウンスがあり、荷物をまとめて車両甲板へ向かう。

樽前山(北海道苫小牧市)
16:00、定刻どおり苫小牧港に到着。前の車に続いて船を降り、苫小牧の市街地へ。札幌方面へ向かおうと高速道路のICを探すが、なかなか見つからない。市内をうろうろして、気がつくと沼ノ端西ICから日高自動車道に入っていた。結果としてこれでよかったらしい。
道央自動車道を札幌方面へ進み、輪厚PAで休憩。宿の場所を確認する。札幌南ICで降り、新さっぽろ駅の近くの宿へ。港町酒場 もんきち商店 新さっぽろ店で夕食。いい感じに酔ったので、宿に戻りすぐに就寝。
7:00に起床。宿で朝食をすませ、札幌伏見稲荷神社へ。国道12号、北海道道89号 札幌環状線を経て、9:00過ぎに札幌伏見稲荷神社に到着。境内では桜が咲いていた。まだ時間が早いせいか人影は少なく、落ち着いて参拝することができた。

札幌伏見稲荷神社(北海道札幌市)
札幌伏見稲荷神社を後にし、西野神社へ向かう。福山雅治が訪れたことで有名になったらしい。そのまま円山公園の南側を通って向かえばよかったのだが、道を間違えて円山公園の入口に出てしまい、大渋滞に捕まる。9:40、西野神社に到着。境内はきれいに整備されている。こちらもそれほど人はおらず、ゆっくりと参拝できた。

西野神社(北海道札幌市)
神社巡りが一段落したので、お土産の確保に向かう。目指すは白い恋人パーク。西野神社から車で15分くらいだ。駐車場が混雑していて入場に少し時間がかかったが、運良く入口付近に止めることができた。いろいろお土産を購入し、ついでに白い恋人ソフトクリーム ホワイトを食べる。

白い恋人パーク(北海道札幌市)
札幌観光はこれで終了。新川ICから札樽自動車道に入り、道央自動車道 美唄ICで降りる。美唄IC到着は11:38。連休中にもかかわらず車は少なく、思ったよりも早く着いた。北海道道135号 美唄富良野線を我路方面へ。宇宙家族カールビンソンに登場する小学校のモデルになった沼東小学校跡へ向かうが、残念ながらたどり着けなかった。
我路を後にし、美唄鉄道 旧東明駅で蒸気機関車を見学。このあたりでお腹が空いたので、美唄市街にある手打ちそば処 まつきでえび天おろしアスパラ添えをいただく。アスパラガスの天ぷらがうまい。コアビバイAコープ びばいコア店でおやつを購入した後、美唄ICから道央自動車道へ。日高自動車道経由で浦河を目指す。

手打ちそば処 まつき えび天おろしアスパラ添え
14:09、苫小牧東本線料金所を通過。ここから先は日高自動車道の無料区間だ。厚真付近の荒涼した風景を抜けると、終点の日高厚賀ICまで周囲はウマ、ウマ、ウマ、ときどきウシ。交通量が少なくマイペースで走ることができ、日高地方の風景を存分に楽しめた。

日高自動車道 沙流川付近(北海道沙流郡日高町)
日高厚賀ICから先は国道235号を進む。道の駅 サラブレッドロード新冠で休憩し、隣のガソリンスタンドで給油。真歌公園展望台から静内の市街を眺める。

静内市街(北海道日高郡新ひだか町)
手作り工房 ミルトで購入したプリンを食べ、真歌公園を後にする。さらに国道235号を進み、浦河市内の宿へ。この日の宿は夕食付き。就寝までゆっくりとすごす。
前日と同じく7:00に起床。宿で朝食をすませ、8:30に宿を出る。国道235号を苫小牧方面へ戻り、道の駅 みついしへ。まだ雪に覆われた日高山脈の山々を眺める。ここでお土産を購入。元祖三石羊羹は外せない。タラの干物がおいしそうだったので、あわせて購入。金槌で叩くと身が皮から剥がれるので、それをむしって食べるそうだ。帰宅後に試してみたらなかなかの重労働だった。

日高山脈
昨日スルーした静内の二十間道路桜並木へと向かう。桜はまだ開花しておらず、桜まつりは翌日からとのことだったが、そこそこの交通量があった。

二十間道路桜並木(北海道日高郡新ひだか町)
静内からは北海道道1025号 静内浦河線で浦河に戻る。新ひだか町と浦河町の町境付近でキタキツネに出会う。車を恐れないようで、目の前を堂々と過ぎ去った後、路肩からじっとこちらを見ていた。
浦河のラーメン八雲へ。店の入り口がわかりにくく、探すのに時間がかかったが、なんとかたどり着くことができた。みそラーメンを食す。

ラーメン八雲 みそラーメン
お腹いっぱいになったところで、うらかわ優駿ビレッジAERUへ向かう。ここで乗馬を体験する。初心者向けの放牧地コースだ。インストラクターが丁寧に指導してくれたおかげで、未経験者の私でも楽しむことができた。一般客が歩いていたり、車が走るようなところも通るので、馬で通勤しているような気分になる。インストラクターによると、馬は軽車両なので道路交通法を守れば公道に出てもよいが、馬糞の処理をしないと廃棄物処理法に抵触してしまうので、通勤は難しいでしょうとのこと。その視点はなかった。

うらかわ優駿ビレッジAERU(北海道浦河郡浦河町)
浦河を後にし、国道236号で帯広方面へ。雲行きがだんだんあやしくなる。広尾町に入ると強い雨が降り出した。とはいえ、気温が高く、雪に変わる心配はなさそうだ。平地に入るとそれまでの雨がぱったりと止む。周囲にはウシの姿がちらほら見える。
忠類大樹ICから帯広広尾自動車道へ。帯広JCTから道東自動車道へ入り、帯広音更ICで降りる。柳月 スイートピア・ガーデンに立ち寄り、お土産を購入。
音更市街の宿へと向かう。夕食後、着替えがなくなってきたので近所のコインランドリーへ。宿に備え付けの衣類乾燥機だと時間がかかるため、コインランドリーのほうが手っ取り早い。
平成は今日で終わり。といってもなにもするわけでもなく、いつもどおりに寝てしまった。
6:30に起床。窓の外を猫が散歩していた。朝食をすませ、帯廣神社へ。改元の日で混雑しているかと思ったが、それほどの人出ではなかった。ただ、神社内部ではいろいろあったようで、職員があわただしく動き回り、いつもなら8:00に開くはずの祭務所が開いたのは8:20過ぎだった。そんな人間たちにはお構いなしに、手水舎の近くではエゾリスが動き回っていた。

帯廣神社(北海道帯広市)

帯廣神社のエゾリス
国道241号、国道273号を糠平湖方面へ。タウシュベツ川橋梁へ向かう。その前にひがし大雪自然館で休憩し、館内を見学する。展示品が充実していておもしろい。ついつい長居してしまった。
その先の三の沢橋梁近くに駐車場に車を止め、森のトロッコ鉄道 エコレールを体験。自転車を改造したトロッコで片道約500mを往復するので、それなりの運動になる。軌間が狭く視点が低く、国鉄の再現というよりも森林鉄道のようだ。

森のトロッコ鉄道 エコレール(北海道河東郡上士別町)
トロッコを堪能した後、三の沢橋梁から糠平湖畔に降りる。荒涼とした風景に目を見張る。そしてタウシュベツ川橋梁へ。わかっていたことだが、対岸の展望台からはずいぶん小さく見える。それでも見ることができたので、満足、満足。

タウシュベツ川橋梁(北海道河東郡上士別町)
国道273号を帯広方面へ引き返し、国道241号で足寄方面へ。道の駅 あしょろ銀河ホール21で休憩し、お土産を購入。近くのあしょろ庵で豚丼(特上)をいただく。なかなかおいしかったので、併設の売店で豚丼のたれを購入。13:35、あしょろ庵を出発し、国道242号を南へ。本別ICから道東自動車道へ入り、釧路方面へ向かう。

道東自動車道 カラ里トンネル付近(北海道釧路市)
釧路に入ると天気が崩れ、濃い霧に覆われるようになった。終点の阿寒ICにつくころには雨に変わり、せっかくの釧路湿原も遠くを見通すことができない。
国道240号、国道38号 釧路新道を経て、釧路東ICから釧路市街へと入る。いつの間にか雨は止んだが、どんよりと低い雲が垂れ込めている。市街地で少し迷いながらも、釧路厳島神社に到着。参拝をすませると再び雨が降り出す。

釧路厳島神社(北海道釧路市)
雨脚がだんだんと強まる中、太平洋石炭販売輸送臨港線を見学。今年の3月末に運転を休止し、6月30日で全線廃止予定とのこと。これも時代の流れなのだろう。

太平洋石炭販売輸送臨港線(北海道釧路市)
北海道道142号 根室浜中釧路線を東へ。途中から北海道道1128号 厚岸昆布森線で国道44号へ向かう。国道44号に出る直前、エゾシカの群れが目の前を横切った。もういちど見ようと引き返してみると、こんどはキタキツネがお出迎え。新ひだか町のキタキツネとは違い、車を見るとさっと隠れてしまった。

北海道道1128号のエゾシカ
雨の国道44号をひたすら走る。根室まで約100km。高速道路はないが、信号もない。霧多布温泉行きのバスを追い抜いたくらいで、前を走る車も後ろから追いつく車もない。あたりはだんだん暗くなる。
厚岸を過ぎると根室本線のすぐ近くを通る。路盤がかさ上げされておらず、小さな橋梁はレールを渡しているだけなので、本州の一般的な非電化単線よりも心許なく見えてしまう。列車もまったく見かけない。
浜中を抜け、風蓮湖を過ぎると左手に海が見えてくる。根室湾だ。道が2車線になり、ロードサイド店舗が増えてくる。根室の市街地に入ったようだ。やたらと北方領土の文字が目に入る。ここが最前線の街なのだということを思い知らされる。
根室市役所の近くにあるどりあんでエスカロップを食す。人気の店のようで、次々に客が入る。観光客ばかりでなく、地元の方も多いようだ。イオン根室店で標津羊羹とコアップガラナ 令和記念ボトルを購入し、宿へ向かう。

どりあん エスカロップ
ここまでほかの車にほとんど会わなかったのに、宿は多くの客でにぎわっていた。この日も早めに就寝。
7:00に起床。根室半島の南側から北海道道35号 根室半島線で納沙布岬を目指す。9:00前、納沙布岬に到着。濃霧に覆われていてなにも見えない。せめて水晶島くらいは見えると思ったのだが、貝殻島灯台すら霧の中だった。
北方館・望郷の家を見学し、請望苑でお土産を買う。請望苑の裏では2匹のネコが喧嘩をしていた。しばらく待ってみたが、霧が晴れる気配はない。あきらめて納沙布岬を後にし、根室半島の北側を通って根室の市街地へ戻る。途中で見かけたオジロワシの大きさに驚く。

納沙布岬(北海道根室市)
根室市街で給油し、国道44号を浜中方面へ。市街地を離れるころ、ようやく霧が晴れてきた。根室湾の向こうに雪山が見える。国後島だ。納沙布岬では見えなかった北方領土をここで初めて見ることができた。話には聞いていたが、こんなに間近に見えるとは。
国道44から離れて国道243号へ。別海町に入り、国道244号で風蓮湖沿いを走る。同じ北海道とはいえ、石狩、日高、十勝とは異なる雰囲気に圧倒される。道は適度なワインディングがあり、車の運転が楽しい。交通量はきわめて少なく、信号機もない。まるでCMの世界のようだ。
標津から北海道道950号 野付風蓮公園線で野付半島へ。野付水道を挟んで国後島がはっきり見える。竜神崎付近まで車を進め、駐車場に車を置いて野付埼灯台へ。周囲を飛び交うオジロワシの多さに驚く。野付半島ネイチャーセンターへ戻り、付近にいたエゾジカの群れを見学する。人馴れしているのか、カメラを向けられてものんきなものだ。あらためて国後島を眺める。ちょうど雲が切れ、泊山、羅臼山、爺爺岳が見えた。

北海道道950号 起点(北海道野付郡別海町)

野付半島のエゾシカ

野付半島のオジロワシ

国後島(北海道国後郡)
国道272号で中標津へ。途中、北海道道994号 中春別俵橋線との交差点付近でタンチョウの群れを見ることができた。花まる 中標津店で昼食。まさかの1時間待ち。待たされただけあって、ネタはなかなかよかった。
さて、天気予報によると、この後の天気は西から下り坂とのこと。途中の道路案内でも釧路地方は雷に注意と表示されていた。そんな状況だが、今日の宿がある旭川に向かうには峠を越えなければならない。大雨ならまだよいのだが、雪に変わると厳しい。時間との勝負になりそうだ。
北海道道13号 中標津標茶線を経由して国道243号を西へ。道の駅 摩周温泉で休憩。ソフトクリームを頬張っていると、目の前を1両編成の4730D 釧路発網走行きの普通列車が走っていった。お土産を購入し、車に戻る。まだ雨は降り出していないが、西の空があやしい。
北海道道717号 札友内弟子屈停車場線を経て国道243号に戻る。屈斜路湖畔を通過するころには空が厚い雲に覆われるようになった。これはまずい。早く美幌峠を越えなければ。幸いにも峠で雨に降られることはなかったが、美幌の市街地に入る直前に雨が降り出した。
雨の中、国道39号で北見へ入り、国道333号で遠軽へ。遠軽瀬戸瀬ICから旭川紋別自動車道に入る。ここから旭川まで高速道路だ。美幌峠は越えたし、あとは平坦な道だろう。旭川紋別自動車道に入った時点ではそう考えていた。しかし、私は失念していたのだ。この先に石北峠が控えていることを。
旭川紋別自動車道は北見山地と石狩山地の間の谷間を縫うように進む。この谷間を下っていけば旭川なのだろうと思っていたのだが、様子がおかしい。むしろ上り坂ではないか。法面には雪が積もるようになった。そして、北大雪トンネルに入る瞬間に気づいた。ここは大雪山のすぐ北ではないか。というか、まだ峠があったのか。というより、ここが本命の峠だったのか。
北大雪トンネルを抜けると雨が激しくなる。雪に変わる気配はなさそうだが、すっかり日が沈み運転しづらい。比布JCTから道央自動車道に入る。比布大雪PAで休憩。旭川鷹栖ICで降りて旭川市街へ。らーめんや天金 四条店へと向かう。雨が降ったり止んだりする中を1時間ほど並び、正油らーめんとチャーマヨごはんをいただく。

らーめんや天金 正油らーめんとチャーマヨごはん
21:00過ぎに店を出て宿へと向かう。この日の宿は旭川駅の近く。車が多い場所かと思ったが、意外とそうでもなく、おかげで容易に宿にたどり着くことができた。
7:30に起床。9:00に宿を出発。ガソリンスタンドに立ち寄ってから壺屋 き花の杜へ。9:30の開店直後に到着。お土産を購入する。せっかくなので工場を見学。職業柄、シーケンサやピックアップ機構を確認してしまう。
その後、イオンモール旭川西へ。ここでもお土産を追加購入。10:41、旭川鷹栖ICから道央自動車道へ。砂川SAで岩瀬牧場のソフトクリームを食す。12:08、札幌本線料金所を通過。苫小牧東ICで降りて苫小牧市街へ。
ラマイ 苫小牧店でスープカレー チキンを食す。その後、苫小牧駅近くのコインランドリーで洗濯。待っている間にグランドホテルニュー王子に向かい、ナナカマドでパンを購入。明日の朝食にちょうどよさそうだ。
洗濯が終わり、苫小牧西ICから道央自動車道ICへ戻る。登別室蘭ICから国道36号へ。ガソリンスタンドに立ち寄り、北海道道919号 中央東線で地球岬へ向かう。途中、新日鉄住金 室蘭製鐵所が眼下に広がる。その大きさに驚く。

新日鉄住金 室蘭製鐵所(北海道室蘭市)
地球岬では、駐車場に入ろうとする車の列が200mほど伸びていた。しかも強風が吹き荒れていて、落ち着いて海を眺めていられるような状況ではない。強風のおかげで皆すぐに帰ってしまい、駐車場の回転が早いのはいいが、本末転倒な気がしないでもない。私も強風に耐えられず、そそくさと退散。

地球岬(北海道室蘭市)
スーパーアークス 室蘭中央店で夕食を購入し、室蘭港フェリーターミナルへ。混雑が予想されるので早めに乗船手続をすませるよう事前に案内をもらっていたので、18:00前に手続を終え、ターミナル内で夕食をとる。
19:00過ぎ、乗船するシルバークイーンが入港してきたので車に戻る。途中ですれ違った清掃スタッフの多さにびっくりする。フェリー1便でこれだけの仕事を生むのだから、地元経済への効果は大きいだろう。宮古 - 室蘭航路は苦戦中と聞くが、なんとか踏ん張ってほしい。

室蘭港フェリーターミナル(北海道室蘭市)
最初にバイク、次いで八戸で降りる車が乗船する。宮古で降りる車は最後になるようだ。そのため、乗船開始から私の順番になるまで1時間ほど待たされた。それはしかたがないのだが、よく見ていると乗船開始後にやってくる車がいるらしく、それを捌くのに時間がかかっているようだ。
乗船後、荷物を抱えて船室へ。20:50、定刻どおりに室蘭港を出港。しばらくは街の灯が見えていたが、やがて周囲は真っ暗になった。船の中ではやることがない。明日の上陸に備えて荷物を整理した後、23:00過ぎに就寝。
4:30、船内が明るくなり目が覚める。日の出だ。宮古への到着予定時刻は7:55。まだ3時間以上ある。二度寝して再び目覚めたのは6:00過ぎ。前日に室蘭で購入したパンで朝食にする。7:00過ぎ、陸が見えてきた。もうすぐ宮古だ。車に戻るようアナウンスが入る。荷物を持って車へ。
宮古港には定刻に到着したが、降りるまでが長い。なんとなく最後のほうに詰め込まれていたようだったが、当たらずとも遠からじといったところか。乗船口と下船口が同じタイプの船なので、車両甲板でUターンして下船する。下船後、堤防をくぐり抜けて宮古市街へ。震災後、見慣れたとはいえ、向こう側がまったく見えない高さの堤防は異様な感じがする。

シルバークイーン 車両甲板
宮古から国道106号を盛岡方面へ。633D 川内発宮古行きの普通列車とすれ違う。陸中川合駅を過ぎて国道340号に入り、遠野方面へ。遠野ICから釜石自動車道に入り、江刺田瀬ICで降りる。国道107号を北上方面へ向かう。
9:55、北上江釣子ICから東北自動車道へ入る。北上金ヶ崎PAで休憩。たまに流れが滞ることがあるものの、それほど交通量は多くない。

東北自動車道 長者原SA付近(宮城県大崎市)
泉ICで降り、牛たん若 泉店へ。霜降り牛たん定食をいただく。味はよかったが、入店まで1時間半も待つはめになった。
あとは自宅へ帰るだけだ。仙台東部道路経由で常磐自動車道に入るため、仙台東ICへ向かう。すると、仙台東ICのすぐ近くに牛たん若 六丁の目店があるのに気がついた。しかも、こちらはそれほど混雑していなさそうだ。たまたまピークの時間帯を過ぎただけかもしれないが、なんか失敗した気がしないでもない。
南相馬鹿島SAで給油。ガソリンスタンドは大混雑で、左右それぞれのレーンに10台ほどの車が並んでいた。ここのガソリン価格は166円/Lで街中よりも20円/Lほど高いが、ここで給油しないと中郷SAまでガソリンスタンドはない。仙台市内で給油すればよかったのだが、適当なスタンドが見つからないまま高速道路に入ってしまったのだ。
ここから先は休憩せず、那珂ICまで走り切る。往路のように事故もなく、順調に走ることができた。18:00過ぎ、自宅に到着。8日間の旅を無事に終えた。
北海道を十分に楽しむことができて満足できる旅だった。札幌は春爛漫だったが、東に移動するにつれて春はもう少し先、あるいはまだ先であり、北海道の広さをあらためて実感した。また、その広さのせいか、各地域で受けた印象はまったく異なる。ウマの日高、畑作の十勝、湿原の釧路と根室という感じだろうか。
その一方で、札幌への一極集中と鉄道の凋落が思っていたよりも深刻な状況にあると感じた。日本全体で起きている現象の縮小版のようだ。しかも、その進行速度は日本全体よりもおそらく早い。もう行き着くところまで行くしかないのかもしれない。
そんな北海道を少しでも元気づけるために当研究所にできる活動は旅行くらいしかない。訪問したい場所はまだたくさんある。今後もできるだけ訪れるようにしたい。