2019年2月、レーダー探知機をOBD2接続に対応するコムテック ZERO 605Vに更新した。これまで当研究所では、レーダー探知機としてコムテック ZERO 333V、タコメータとしてPIVOT PROGAUGE PT5-Wを使ってきたが、これらを一体化させようという目論見である。

逆川緑地(茨城県水戸市)にて
本稿は、その取り付け作業の記録と動作状況、1か月ほど運用してみた感想について記したものである。
2019年1月に発売されたレーダー探知機である。スタンダードクラスという位置づけになるらしい。下位機種のZERO 304V、上位機種のZERO 706Vおよび806Vと基本的な機能に違いはなく、画面の大きさや付加機能、操作方法で差別化されているようだ。
前機種となるZERO 602V(2016年10月発売)との大きな違いは「小型オービスダブル対応」である。これまではGPSの位置情報のみで小型オービスに対応していたが、本機では小型オービスのレーダー波も受信できるようになった。
そのほか、ユーザーポイント編集、オービス通過履歴、タイヤ空気圧低下、ユーザーオープニング、給油所長距離区間お知らせといった機能が追加されている。
OBD2-R3は、コムテックのレーダー探知機用のOBD2接続アダプタである。これを用いてレーダー探知機を車両側のOBD2コネクタ(故障診断用のコネクタ)に接続すると、様々な車両情報を取得し、レーダー探知機へ表示させることができる。
ZERO 605VはOBD2接続に対応している。車両の適合状況はコムテックのWebサイトにあるOBD2アダプター車種別適合表を参照すればよい。最近のほとんどの日本車には適合している。しかし、当研究所のプレオ F Special(L275/285系プレオ)は、2019年3月版の適合表では「未調査」であり、メーカーの見解は「取付け・ご使用はできません」である。OEM元であるL275/285系ミラには対応しているので、おそらく動作するだろうと判断したが、取り付けは自己責任となる。
基本的に取扱説明書のとおりである。ステーを両面テープでダッシュボードに固定し、レーダー探知機本体をステーに差し込む。OBD2-R3のディップスイッチをL275/285系ミラ用の設定13(1.OFF 2.OFF 3.ON 4.ON 5.OFF 6.OFF)にあわせ、レーダー探知機側の電源ジャックと車両側のOBD2コネクタに接続する。
あとは配線を適切に処理するだけでよい。今回の作業では、余ったケーブルは配線止めマウントと結束バンドでハンドルの下のインパネの裏に固定し、レーダー探知機本体からインパネ裏までは配線クリップで固定した。

ZERO 605Vの設置とOBD2-R3の配線
OBD2接続アダプタを使用する場合、アクセサリーソケットから電源を取る必要はない。アクセサリーソケットを埋めずに配線でき、配線を隠しやすい。車種にもよるだろうが、アクセサリーソケットを使うよりもすっきり配線できるだろう。

OBD2コネクタへの接続
配線が終わったら、リモコンに電池をセットして準備完了である。取扱説明書では、リモコンを面ファスナーで車内に固定するよう指示されているが、必ずしもその必要はないだろう。ただし、ZERO 605Vはリモコンでしか操作できないので、リモコンをなくすと一大事である。紛失が心配であれば固定したほうがよいかもしれない。
エンジンをかけ、ZERO 605Vの電源スイッチを入れる。起動が確認できたら、リモコンの「SET」ボタンを長押してメインメニューに入り、設定を変更する。
冒頭で述べたように、ZERO 605Vはタコメータとしても使うつもりなので、待機画面はメイン/ミニメーターとし、ミニメーターにエンジン回転数を表示させるようにした。
メインには時計を表示させた。画面左上に日付、右下に時刻の表示エリアがあり、メインに出さなくても時刻はわかるのだが、表示エリアが小さすぎてよく見えなかったためだ。この時計はGPSを利用しているので、校正不要でいつでも正確である。
画面以外は初期設定からほとんど変更していない。変更した箇所は、ディスプレイの明るさを昼間、夜間ともに1段階ずつ下げたことと、LSC(ロー・スピード・キャンセル)をOFFにしたくらいである。
音量はリモコンの「VOL.+」「VOL.-」ボタンで変更できる。当研究所では6に設定した。アナウンス音声は「男声1」「女声1」「女声2」の3種類から選択できる。いろいろ試したが、初期設定の「女声1」に落ち着いた。
茨城県央から県北を走行したときの動作状況をまとめてみた。ファームウェアおよびGPSデータは購入当初からアップデートしておらず、データのバージョンは本体 F/W:V10/10/10/10/100、GPSデータ:20181001_1000_V18.a、OBDII F/W:V7.1である。前述のとおりLSCはオフで、それ以外は初期設定のままである。
茨城県庁付近から水戸駅北口まで、茨城県道50号 水戸神栖線を中心に走ってみた。途中、道路沿いにいくつか学校があるが、警告される時間帯から外れているため、スクールエリアの警告は出ない。
笠原町中央交差点から国道50号 水戸バイパスを西向きに走る。茨城県道50号 水戸神栖線との交差点 サントル千波交差点の手前で冠水エリアの警告が出た。
サントル千波交差点で右折し、茨城県道50号を水戸駅方面へ向かう。茨城県道50号に入るとすぐに一般道検問取締りの警告があった。取扱説明書によると、検問取締りはおもに飲酒/シートベルト/携帯電話などの取締りを実施しているポイントとのこと。ここでの取締りは見たことがないが、曜日や時間帯によるのかもしれない。
千波十文字交差点を過ぎると一般道事故多発地点、続いての交番の警告があり、さらに進むと千波山交差点で駐車監視エリアと一般道事故多発地点の警告が出た。交番は千波交番だろう。千波山交差点から東の御茶園通りや茨城県道50号の偕楽園下交差点までは駐車監視員活動の重点路線に指定されているので、警告のとおりである。
偕楽園下交差点で一般道事故多発地点、常磐線を越えたところで再び駐車監視エリアの警告が出た。梅香町や宮町といった水戸駅周辺は駐車監視員活動の重点地域に指定されているので、これも警告のとおりだ。そして、水戸駅前交差点で交番の警告が出た。これは水戸駅北口交番と思われる。
笠原中央交差点から水戸駅北口まで約6kmである。この道程でこれだけ警告が出るのはちょっとしつこいような気がしたが、警告の内容は納得できるものばかりである。
しかし、ひとつ気になった点がある。偕楽園下交差点付近で冠水エリアの警告がなかったことだ。この付近は冠水しやすく、直近では2014年10月6日の集中豪雨で冠水している。それ以前にも2000年7月8日、1997年5月25日、1991年9月19日に冠水しているはずだ。水戸市内の冠水予想箇所(最終更新日:2017年1月30日 ページID:016827)にも含まれている。後述するが、登録されている冠水ポイントはかなり少ないらしく、あまりあてにしないほうがよいのかもしれない。
次に日立市南部を走ってみた。常磐自動車道を日立北ICで降りて、国道6号と山側道路で常陸多賀駅前に向かう。国道6号に入るとすぐに白バイ取締りの警告が出た。大和田町交差点を通過すると一般道速度取締りとスクールエリア、石名坂西交差点を左折して山側道路に向かうと再び一般道速度取締りの警告が出た。この付近は朝夕の通勤時間帯は激しく混雑するものの、空いている時間帯は速度が出やすい。国道6号の取締りは見たことはないが、山側道路の取締りは目撃したことがある。
山側道路から大久保中学校、多賀消防署の前を通って国道6号へ。この日は平日の夕方だったので、大久保中近くでスクールエリアの警告が出た。もちろん、消防署も警告があった。国道6号が近づくと駐車監視エリアの警告が出た。国道6号から海側の多賀町、千石町は駐車監視員活動の重点地域なので、これも妥当な警告である。
国道6号を越えて、茨城県道290号 常陸多賀停車場線で常陸多賀駅前へ向かう。常陸多賀駅前のロータリーでラウンドアバウトの警告を確認した。
常陸多賀駅前からは大学通りを日立駅方面へ向かう。大学通りに入るとすぐ、一般道検問取締りの警告が出た。ここでの取締りも見たことがないのだが、場所が場所だけに夜間に飲酒運転の取締りがあるのかもしれない。
そのまま日立駅方面に向かい、ケーズデンキ 日立店の手前の交差点で右折、常磐線の下をくぐるアンダーパスへ向かう。ここは冠水しやすい箇所と思っていたが、警告は出なかった。
そのまま東に進んで国道245号に出て、日立駅方面へ向かう。国分町3丁目の交差点を左折し、新鮎川踏切で再び常磐線を越えようとすると、踏切の警告が出た。国道245号からの距離が短いにもかかわらず、警告が出たので関心する。
油縄子交差点で国道6号に入り、常陸多賀駅方面へ戻る。途中の多賀高等学校と日立特別支援学校の近くでスクールエリアの警告が出た。ただし、日立特別支援学校が警告の対象に含まれているかは疑問が残る。というのも、別途確認に向かった常陸太田特別支援学校には反応しなかったからだ。ここでは、日立特別支援学校に隣接する多賀中学校や油縄子小学校に反応したのかもしれない。
諏訪五差路交差点に差し掛かると再び駐車監視エリアの警告が出た。前述の多賀町、千石町へ入るためだろう。当然かもしれないが、進行方向も判断して警告している様子が伺える。
高速道路での動作は、常磐自動車道の水戸IC - いわき勿来IC間で確認した。高速道路でいちばん気になるオービスは、この区間では那珂IC→水戸IC間のHシステムしかない。もちろん警告が出た。
また、水戸ICと日立北ICでは高速道路交通警察隊エリアの警告が出た。茨城県では水戸ICに本隊、谷和原、友部、日立北、つくば中央の各ICに分駐隊が設置されているので、警告のとおりである。実際、日立北ICでは覆面パトカーが出撃する姿をたびたび目撃したことがある。
Nシステムは、東海PA - 那珂IC間、日立中央IC - 日立北IC間、中郷SA -北茨城IC間に存在する。これらもすべて警告が出た。連続するトンネルの間に設置されている日立中央IC→日立北IC間のNシステムも正確に警告しているので、Gセンサーや車両情報が活用されているのだと思われる。
日立南IC - 日立北IC間のトンネル連続区間は、下り線では日立トンネル、上り線では助川トンネルの手前で連続するトンネルとアナウンスされた。日立南IC - 日立中央IC間を連続したトンネルとして扱うようだ。日立中央IC- 日立北IC間の鞍掛トンネルは長いトンネルとして別途アナウンスされた。また、北茨城IC - いわき勿来IC間の関南トンネルも長いトンネルとアナウンスされた。
日立南IC - 日立北IC間のトンネル連続区間は最高速度が80km/hに制限される区間である。そこで役立つのが速度警戒ポイント設定だ。高速道路の制限速度が切り替わる場所で制限速度を知らせてくれる。ところが、なぜか上下線ともに日立南ICの通過時に「この先、制限速度は80km/hです」とアナウンスされた。下り線は正しいが、上り線は日立北ICでアナウンスされるべきだろう。GPSデータが間違っているのかもしれない。
田野PA、東海PA、日立中央PA、中郷SA、関本PA、上下線すべてのSA/PAでアナウンスがあった。SAとPAを区別してくれるが、固有の名称までアナウンスするわけではないので、お目当てのSA/PAがある場合は路肩の案内を目視で確認するしかない。
日立中央PA(上り/下り)と、東海PA(上り/下り)から出るとき、なぜか逆走注意のアナウンスがあった。もちろん逆走しているわけではない。取扱説明書によると、サービスエリアなどで停車後、サービスエリアなどの入口に向かって10km/h以上で走行すると警報が出るとのこと。日立中央PAは出入口が同じ方角(上り下りともにいわき方向)を向いているため、警告が出ると思われる。東海PAはスマートICの出入口に反応しているのかもしれない。単純な構造の田野PA(上り/下り)では、このようなことはなかった。
日立南大田ICと日立トンネルの間は、常磐自動車道の中では最もカーブがきつい区間のひとつである。特に上り線は下り坂で、雨や雪の日はそれなりに危険であるが、急カーブの警告は出ない。常磐自動車道の中ではきついというだけで、ほかの高速道路に比べるとそれほどでもなく、警告の対象にはならないのかもしれない。
オービスやNシステムのような固定式の装置は、確認した範囲ではすべて網羅されているようだ。水戸市近郊では、国道6号のHシステム(水戸市住吉町)とNシステム(水戸市浜田町、那珂市孫目)、国道50号 水戸バイパスのNシステム(水戸市大塚町)とHシステム(水戸市小吹町)、国道349号のNシステム(那珂市後台)で確認した。
有人取締りポイントで、前述のほかに警告が確認できたのは、国道6号の日立市大和田町(水戸方向)と水戸市酒門町(石岡方向)の白バイ取締り、国道50号 水戸バイパスの水戸市小吹町(東行き)のWオービス、水戸市米沢町(東行き)の一般道重点取締り、酒門交差点手前(東行き)の一般道検問取締りと白バイ取締り、国道349号の万代橋南詰(水戸方向)の一般道検問取締り、那珂市杉(水戸方向/常陸太田方向)の一般道速度取締り、日立市東大沼町の市道(ひたちBRT専用道並行区間、南行き)の一般道重点取締り、茨城県道63号 水戸勝田那珂湊線のひたちなか市勝倉(南行き)の一般道検問取締りと常磐線ガード下付近(東行き)の一般速度取締りである。これらのうち、国道349号の万代橋南詰と那珂市杉、茨城県道63号の常磐線ガード下の取締りは目撃したことがある。
一方、以前に取締りを目撃したことがあるにもかかわらず、警告が出ない地点もある。国道349号の那珂市後台付近で検問(飲酒?)を見たことがあるが、警告はない。茨城県道169号菅谷小原内水戸線の後台駒潜交差点でたまに見かける取締り(交差点をショートカットする車の一時停止?)も警告はない。国道349号の検問を目撃したのは10年近く前なので未登録なのかもしれないが、後台駒潜交差点の取締りは1年以内に見たと記憶している。有人取締りポイントは気休め程度に考えておくべきだろう。
警察署、消防署、学校、SA/PA、道の駅といった位置情報が公開されている施設の情報はだいたい正確なようだ。保育園や幼稚園は若干あやしい気もするが、基本的に新設や廃止、移転の頻度が低く、情報が隠されることがない。登録間違いがないとは断言できないが、ほぼ完全に網羅されているだろう。
ただ、スクールエアリアの警告は気になる点がある。ひとつは警告が19時までということである(取扱説明書では18時となっているが、実際は19時まで出る)。小学校はともかく、中学校や高校は、補習や部活動で20時頃まで生徒がいることが多い。ZERO 605Vでは、スクールエリアの警告のON/OFFを幼稚園/保育園、小学校、中学校、高校で切り替えられるので、ついでに時間も選べるとよかった。もうひとつは、警告が出る距離が学校によってばらつくことである。取扱説明書では約200mで警告となっているが、学校によっては校門の直前ということもある。推測だが、基準となる情報が学校の外周ではなく、校内のどこか一点で設定されているのかもしれない。
道の駅は日立おさかなセンターとひたちおおたで確認した。ほかの道の駅は確認していないが、データの入手は容易なので、おそらくほぼすべての道の駅が登録されているだろう。
県境のアナウンスは、常磐自動車道と国道6号の茨城 - 福島県境では確認できたが、北茨城市関本町から勿来の関へ抜ける道ではアナウンスがなかった。県境は、線ではなく主な道路上の点として登録されているようだ。
日立市内の塙山団地内と、水戸市内の水戸特別支援学校の近くではゾーン30の警告が出た。これらは茨城県警察や日立市、水戸市から公開されている情報のとおりである。
一般道事故多発地点は、前述の千波山交差点、偕楽園下交差点のほか、水戸市内では国道50号 水戸バイパスの赤塚小南交差点と、千波大橋の南にある文化センター入口交差点、国道6号の酒門交差点で警告が出た。ひたちなか市内では国道6号の上田彦交差点と市毛十字路交差点、日立市内では国道245号の水木町1丁目交差点が登録されていた。
事故多発地点にはもとになるデータがあるようだ。ひとつは日本損害保険協会のWebサイトで公開されている全国交通事故多発交差点マップ、もうひとつは国土交通省 常陸河川国道事務所のWebサイトで公開されている茨城県移動性・安全性向上委員会の資料である。上記の警告地点のほとんどはこれらのどちらかには掲載されているので、ほぼ間違いなさそうだ。
意外だったのが踏切である。中小私鉄はともかく、少なくともJRはすべての踏切が登録されているのかと思っていたのだが、常磐線でさえ未登録の踏切があった。
ひたちなか市と那珂市を中心に確認したところ、常磐線の市毛街道踏切では警告が出たものの、中根街道踏切では反応がなかった。中根街道踏切は前後に余裕がなく、多くの引込線を横断するため幅が広い。引込線を行き交う列車が多く、遮断機が下りている時間が長いことも特徴だ。それでも警告が出ない。
水郡線では、大田街道踏切と上水戸踏切では警告が出たが、堀野内踏切、第一福田踏切では反応がなかった。ひたちなか海浜鉄道 湊線では、表町通踏切と金上踏切では警告が出たが、六道踏切、岩切場踏切では反応がなかった。
取扱説明書によると、踏切の警告の正式な名称は「踏切一時停止ポイント設定」である。つまり、踏切そのものを警告するのではなく、踏切での一時停止違反の警告が本来の目的なのだろう。取締りがありそうな踏切を登録しているだけなのかもしれない。
そして、まったくあてにならないと感じたのが冠水エリアである。正直なところ、地元住民が危険と認識している箇所はほとんど登録されていないといっていい。
偕楽園下交差点付近だけでなく、ひたちなか市西大島の大島公園付近、国道349号の水戸市青柳町、国道6号をくぐる茨城県道63号のアンダーパス、国道50号 水戸バイパスの笠原西交差点から南に入った市道、いずれも警告は出ない。ほとんどの箇所で現地に冠水注意の表示があるし、それなりに実績があるにもかかわらずである。
事故多発時点と同様、冠水エリアにも参考にしているデータがあるらしく、国土交通省 関東地方整備局がまとめた「関東地域における道路冠水注意箇所マップ」がそれらしい。後日、このマップに掲載されている茨城県道61号 日立笠間線が常磐線をくぐるアンダーパスと、国道293号が常磐線をくぐるアンダーパスで冠水エリアの警告が確認できたので、ほぼ間違いないだろう。このマップに掲載されている茨城県の道路冠水注意箇所は31箇所しかない。少なく感じるのは当然である。
なぜここまで少ないかというと、道路冠水注意箇所の定義が極めて限定的だからである。マップには「道路冠水注意箇所とは、車道部がアンダーパス構造となっており、集中豪雨時において冠水する可能性がある箇所」と記載され、さらに「アンダーパスとは、主要幹線道路や鉄道などと立体的に交差する道路で、前後に比して道路の高さが局部的に急低下(掘込部)している箇所」と定義されている。つまり、主要幹線道路や鉄道をくぐるアンダーパスしか想定しておらず、それ以外は対象外なのだ。
ケーズデンキ 日立店近くのアンダーパスや、茨城県道63号のアンダーパスは、それぞれ常磐線、国道6号をくぐるので上記定義に当てはまるはずなのだが、なぜかマップに含まれていなかった。そのため、ZERO 605Vでも警告が出なかったのだろう。
無線関係では、たまに署活系を捉えることがある。しかし、自分から見てパトカーの方角がわかるわけでもないので、役に立つかは微妙である。そして、もっと使いみちがわからないタクシー無線の補足も確認できた。ほかの無線はこの1か月では確認できなかったが、機能に問題があるのではなく、単に走行した範囲で使われていなかっただけだろう。
最後に、レーダー受信機能について述べる。そもそも論として、いまどきレーダー波を垂れ流すような取締りはめったにないし、ステルス波はレーダー探知機が受信した時点で取締り側も現認が終わっている。レーダー波の受信は取締りの回避にはほとんど役に立たないと考えるべきだ。裏を返せば、取締りで捕まる以外にこの機能を確認するのは難しく、現時点では未確認である。自動ドアによる誤警報はたまにあるが、個人的には許容範囲といえる。
GPSデータやファームウェアの更新にはmicroSDHCメモリカードを使う。ZERO 605Vには付属していないので、自分で準備しなければならない。取扱説明書では容量4GBから16GBのmicroSDHCメモリカードを使うように指示されている。この指示はきちんと守ったほうがよい。
というのも、ここまで記事を書き終えたところで新しいファームウェアが出ていたので、手元にある2GBのmicroSDメモリカードで更新しようとしたのだが、どうしてもうまくいかなかった。もしやと思い4GBのmicroSDHCメモリカードで試したところ更新できたので、カード容量か残り容量をチェックしているようだ。
ちなみに、GPSデータは2GBのmicroSDメモリカードでも更新できたが、メーカーの保証範囲外である。
通常の画面表示はおおいに満足している。時計が校正不要というのはありがたい。タコメータはデジタル表示なのでタイムラグがあるのかと思っていたが、まったく感じられなかった。厳密には少しあるのかもしれないが、一般的な運転では問題にならないだろう。
取締りに関する警告は、目視確認が容易な固定設備(オービス、Nシステム)や、範囲が定義できて情報が公開されているものは(駐車監視エリア、ゾーン30)はほぼ正確だが、移動可能なものや非定常的なもの(有人取締り)はあまりあてにならないと感じた。
取締り以外の警告は、あてになるものとならないものを見極める必要がある。警察署や消防署、学校、道の駅等、位置が公開されている施設の情報はおおむね正確なようだ。道の駅のような休憩施設の情報はありがたい。また、事故多発地点のように、根拠となるデータがユーザの感覚と一致し、多くの箇所が登録されているものは参考にできそうだ。一方、冠水エリアのように、登録数が極端に少なく、これだけを頼りにするのは危いものある。
ZERO 605Vだけを頼りに取締りや危険をなにがなんでも回避しようとするのは無理がありそうだ。そもそも取締りの対象にならないよう交通ルールの遵守に努め、ZERO 605Vから提供される情報は参考として活用するのが正しい使い方だろう。当研究所でもそのように心がけ、常に安全を意識して活動していきたい。