ダイハツ ミライース L “SA Ⅲ”へのオーディオユニット/ETC車載器取り付け

はじめに

諸般の都合によりダイハツ ミライースを運用することになった。グレードはL “SA Ⅲ”。スマアシⅢは装備されているものの、それ以外はないない尽くしのグレードである。オーディオすらディーラーオプションで、当該車両はオーディオレスのまま納車された。新車だというのに、オーディオパネルにはぽっかりと穴が空き、配線が丸見えである。走行に影響がないとはいえ、これはあんまりだ。

というわけで、目隠し代わりに安価なオーディオユニットを取り付け、せっかくなのであわせてETC車載器も設置してみた。

オーディオユニットとETC車載器の選定

できるだけ安価で必要最低限の機能がある現行機種という条件で検討した結果、オーディオユニットにはKENWOOD U330MS、ETC車載器にはPanasonic CY-ET926Dを選定した。

オーディオユニット KENWOOD U330MS

本機はシンプルのひとことに尽きる。時計とラジオ、USB接続による音楽再生機能しかない。CDは搭載せず、Bluetoothにも非対応だが、USBメモリに入れたオーディオファイルの再生しかしないと割り切ってしまえば、これで十分である。

KENWOOD U330MS
KENWOOD U330MS

ETC車載器 Panasonic CY-ET926D

内部突起対応、新セキュリティ対応といった最新の基準、規格を満たすアンテナ分離型のETC車載器である。音声案内をはじめ、ETCカード有効期限通知やETCカード未挿入警告といった機能はひととおり搭載されている。ETC2.0には対応していないが、ETC2.0の各種サービスは不要なので問題ない。

Panasonic CY-ET926D
Panasonic CY-ET926D

準備

取り付けにあたっては、U330MSとCY-ET926Dのほかにもいろいろ準備すべきものがある。今回は以下のものを準備した。

NKK-D71Dはミライース(LA350S/LA360S)のオーディオパネルに2DINサイズまたは1DIN+1DINサイズの機器を取り付けるキットだ。一般的な機器の取り付けに必要なものはひととおりそろっている。

NKK-D71D付属のオーディオブラケット
NKK-D71D付属のオーディオブラケット

NKK-D71D付属のオーディオハーネス/スペーサ/取り付けねじ
NKK-D71D付属のオーディオハーネス/スペーサ/取り付けねじ

DIN BOXシリーズはCY-ET926Dの設置に利用する。DIN BOX フリータイプの中にETC基台とインナーボックスを取り付け、CY-ET926DはETC基台の中に設置する。

DIN BOXフリータイプ/ETC基台/インナーボックス
DIN BOXフリータイプ/ETC基台/インナーボックス

ミライースのオーディオパネルはワイド2DINなので、上段にU330MS、下段にCY-ET926Dが入ったDIN BOX フリータイプを設置する。こうすればオーディオユニットとETC車載器の両方がオーディオパネル内に収まる。

オーディオレス仕様のミライースでもフロントスピーカは付いているので、スピーカの準備や取り付け作業は不要である。

オーディオパネル内の組み立て

まずはDIN BOX フリータイプの中にETC基台とインナーボックスを取り付ける。インナーボックスは付属のシールで貼り付けるだけなので簡単に取り付けられるが、ETC基台はねじ止めなので位置合わせに少々苦労するかもしれない。今回はETC基台が運転手側、インナーボックスが助手席側になるように取り付けた。

ETC基台へのCY-ET926D取り付けにはCY-ET926Dに付属する両面テープを利用したが、厚みがありすぎてふわふわした感じになってしまった。これが気に入らなければ市販の薄いテープで固定するとよいだろう。また、ETC基台に付属するゴム製の目隠し蓋は外している。

U330MSが上段、DIN BOX フリータイプが下段になるように重ね、NKK-D71Dに付属のスペーサを入れて、同じく付属のブラケットで固定する。

ブラケットで固定態
ブラケットで固定

U330MSの電源ケーブルとCY-ET926Dの電源ケーブルをオーディオハーネスにつなぎ、それぞれのアース線は正面向かって左側(助手席側)のオーディオブラケットにねじ止めする。左側のオーディオブラケットを取り付ける車体側のねじ穴は金属なので、こちらがボディアースになるらしい。

オーディオハーネスを接続
オーディオハーネスを接続

これでオーディオパネル内に取り付ける部分は完成だ。NKK-D71Dに付属のブラケットは縁で手を切りそうになるので、薄手の手袋をはめて作業したほうがよいかもしれない。

アンテナの取り付け

CY-ET926Dのアンテナは付属の両面テープでフロントガラスの中央上部に固定した。アンテナ線は天井の内張りの内側から運転席側のAピラーの内部を経由して、CY-ET926Dの本体に接続している。

アンテナ
アンテナ

アンテナ線を天井の内張り内部に入れるには手で押し込むだけでよいが、Aピラー内部に入れるにはAピラーカバーを外す必要がある。

Aピラーカバーは3個のクリップと下部にある2本の爪で固定されている。カバー上部から内張りはがしを入れ、てこの原理で内張りを外してゆく。クリップが3個とも外れたら、カバーを上部に引っ張ると爪が外れる。

Aピラーカバーの取り外し
Aピラーカバーの取り外し

アンテナ線はAピラー内に設置済みの配線に結束バンドで固定する。Aピラー下部の隙間から運転席足元へとケーブルを通し、車載機本体へとつなぐ。余ったケーブルはオーディオパネルの裏にまとめておいた。Aピラーカバーを戻したらアンテナの取り付けは完了だ。

オーディオパネル部の取り付け

最初にオーディオパネル部のパネルを外す。今回はオーディオレスだったので、開口部から手を突っ込み無理やり引っ張って外してしまったが、本来は内張り剥がしで丁寧に外すべきだろう。

パネル取り外し前
パネル取り外し前

パネル取り外し後
パネル取り外し後

あらかじめ組み立てておいたU330MS+DIN BOX フリータイプを持ち込み、オーディオハーネスに車体側のカプラを接続する。ラジオのアンテナケーブルをU330MS本体、ETCのアンテナ線をCY-ET926D本体に接続すれば配線は完了だ。あとはブラケットを車両本体に固定し、パネルを戻せば完成である。

オーディオユニット/ETC車載器取り付け後
オーディオユニット/ETC車載器取り付け後

設定

U330MSはシンプルゆえ設定するような箇所がほとんどない。時刻と日付は必須として、あとはラジオのプリセットと画面の明るさくらいだろう。ラジオはめったに聞かないが、NHK第1、NHK第2、TBSラジオ、文化放送、ニッポン放送、茨城放送を登録しておいた。画面はやや眩しいと感じたので、初期設定の31から20に下げた。音質も設定できるが、ミライースという車でしかもデフォルトのスピーカでは調整しても虚しくなるだけなので、初期設定のままにしてある。

CY-ET926Dは購入時にセットアップ済みなので、調整する項目は音量くらいだ。今回はレベル3に設定した。カード未挿入警告やカード有効期限通知の設定は初期値のままである。

感想

1か月ほど使ってみた感想をまとめてみた。どちらも大きな不満はなく、大いに活用している。

オーディオユニット KENWOOD U330MS

ほぼ直感的に使えるのがありがたい。そもそもできることが少ないので複雑な操作を覚えなくてもよい。当研究所が必要とする機能をほぼ過不足なく備えたオーディオユニットである。あとはオーディオファイルのタグを日本語で表示できれば完璧なのだが。

デザインもシンプルでよい。ミライースのような軽自動車だからこそこのシンプルさが映えるのだろう。白色以外の照明が選べるとなおよかったのだが、この価格帯の製品にそれを求めるのは酷だろう。

本機の地味だが優れた点は、USBメモリ内のオーディオファイルがファイル名の順で再生されることだ。当たり前のような気がするが、古い機種はメモリにコピーした順番に再生される仕様のものが多い。たとえばKENWOOD製品では、2016年モデルのU400BMSより前の機種はコピー順の再生となっている。ちなみに、当研究所の公用車 プレオ F Specialで使っているDEH-970もコピー順に再生する仕様である。

コピー順に再生する仕様のやっかいなところは、たった1曲の入れ替えだけでもすべてのファイルをコピーし直さなければならないことだ。ファイル名順の再生であれば当該ファイルの入れ替えだけですむ。再生順序の変更もファイル名の変更だけでよい。この違いは大きい。

機能的には満足できる本機だが、ボリュームノブと周囲のボタンの距離が近すぎてボリュームノブが回しにくい点は気になった。また、性能には影響がないとはいえ、取扱説明書の紙質がおそろしく低いうえに、字が小さすぎて読めないのはいただけない。コスト低減のためやむを得ないのだろうが、ちょっとやりすぎだろう。

音質は評価できるような環境ではないので、ここでは言及しない。せめてスピーカを変えないと本機の実力は発揮できないと思われる。いずれスピーカを交換してどうなるか試してみたい。

ETC車載器 Panasonic CY-ET926D

本機の音声案内は聞き取りやすい。情報量も適切である。ETCカードの抜き差しも問題ない。頻繁に操作する機器ではないのでなんともいえないが、初期設定時に触れた感じではボタンの押し具合も良好だ。

唯一の不満は、本体の電源ランプとアンテナの確認ランプが青色ということだ。目に刺さるような青色LEDの光が視野に入るとどうしても気になってしまう。個人的には緑色にしてほしかった。

本機の音声は日高のり子が担当する。ナレーションのような落ち着いた感じの話し方なので、アニメ声優としての日高のり子しか知らない私にはあまり日高のり子っぽさを感じられなかった。いわゆるアニメ声を期待すると肩透かしを食らうかもしれない。

おわりに

オーディオパネルを埋めるという当初の目的を無事に果たすことができた。機器の性能を妥協してでも安価にすませることを優先したつもりだが、機能的に十分満足できるものになった。

このミライースは長く乗ることになりそうなので、今回取り付けた装置は大事に使っていきたい。

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