デジタルオシロスコープ DSO Shell

はじめに

最近、電子工作の機会が増えたので、デジタルオシロスコープを購入してみた。

DSO Shell

最初からDSO Shellに決めていたわけではなく、Amazon.co.jpで評判がよさそうものを適当にポチったらたまたまDSO Shellだった。多くの業者が同じものを取り扱っているようだが、もともとは組み立てキットで、組立精度やファームウェアに違い差があるようだ。付属品も業者によってまちまちっぽい。

当研究所では、販売元がDiyStudio、出荷元がAmazonのものを入手した。価格は4,199円。ACアダプタ、プローブ(ワニ口クリップ)、 バッテリースナップ(006P用)、組立説明書 兼 取扱説明書が同梱物されていた。

同梱物一式
同梱物一式

後で気づいたのだが、同じものを秋月電子通商でも取り扱っているようだ。Amazonでの購入に不安があれば、こちらで購入するとよいかもしれない。

動作確認

タイマIC ICM7555IPAZで発振回路を組んで、DSO Shellで測定してみた。

発振回路は以下。周波数1.44÷((10kΩ+10kΩ×2)×0.1μF)=481Hz、デューティ比(10kΩ+10kΩ)÷(10kΩ+10kΩ×2)=66.7%である。

発振回路
発振回路

ブレッドボード上に回路を組んで、DSO Shellを接続する。

測定中
測定中

まずはOUT端子の出力から。周波数0.505kHz、デューティ比64.6%で、ほぼ設計どおりの値が出ている。Vmaxが5.16Vとやや高いのが気になるが、電源として使っているUSB電源アダプタの電圧が高いのかもしれない。

OUT端子
OUT端子

次はTRIG端子。TRIG端子の電圧は電源電圧の1/3と2/3の間を上下する。設計上の電圧増加時間は0.693×(10kΩ+10kΩ)×0.1μF=1.386msec、電圧降下時間は0.693×10kΩ×0.1μF=0.693msecだ。2/3側の電圧がやや高いが、ほぼ設計値どおりの値が出ている。

TRIG端子
TRIG端子

回路の誤差もあるので測定精度についてはなんともいえないが、見たいものは十分に見えていると判断していいだろう。

感想

あっさりと信号を取得することができた。精度を求めない素人の電子工作であれば、十分に使えそうな感じである。特にトラブルシューティングで大いに役立ちそうだ。

ただ、本機にも弱点がないわけではない。それは、操作方法がいまひとつわかりにくいことだ。本格的なデジタルオシロスコープとだいたい同じことできるみたいなのだが、それをボタン4個とダイヤル1個で設定しようとするのだから無理がある。

各種設定はボタンとダイヤルの長押しを駆使して切り替える。だが、変えたいものが変わらなくて変えたくないものが変わることが多々あり、元に戻すだけでも一苦労だ。片っ端からダイヤルを回して見たい信号をいい感じに表示させるというオシロスコープならではの快感?が得られず、フラストレーションが溜まる。マニュアルはいまひとつわかりにくいうえに、記述が不十分だ。

本機は、初心者向けのような外観をしているが、ここまで操作が面倒だと初心者にはハードルが高いのではないかと思える。オシロスコープの使用経験がある人が簡易的な測定に用いるというの本機の使い道ではないだろうか。

とはいえ、もしかすると従来の操作方法の知識が妨げになり、オシロスコープにまったく触れたことがない人のほうが容易に使いこなすのかもしれない。

新しいものを使いこなせないだけとかいうな。

おわりに

4,000円ちょっとでこれだけのものが入手できるようになったとは隔世の感がある。当研究所の活動にうまく活用していきたい。

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