中学、高校時代に私の足として活躍してきた自転車。購入したのは20年前以上前の1986年。社会人になってもたまに乗り、茨城県道501号 岩瀬土浦自転車道線を走破したり、茨城県道218号 大塚真壁線で一本杉峠を越えたりした。

茨城県道501号 小田城址付近にて(2001年9月23日)
そんな我が愛車も、2年半前、引越しに伴って約80kmを自走してきたのを最後にずっと放ったらかしだった。それまでの経験上、1年くらい放っておいても少し手入れすればすぐ乗れるようになっていたのだが、置いていた場所が悪かったのか目も当てられないくらい錆だらけのぼろぼろに。ブレーキにいたってはワイヤーとアウターが固着してしまって動く気配もない。
せっかくなのでこの自転車を復活させてみた。別にたいした理由はなく、たんなる思いつきだったのだけど、これが意外と悪戦苦闘するはめに。
フレームは錆が浮きまくっていたので再塗装。もとはシルバーだったのがブルー(SOFT99 ボデーペン スバル 02C WRブルーマイカ)にしてみた。フロントフォークは錆びていなかったけど色をあわせるため同じく再塗装。ハンドルはもとと同じ黒で塗装。グリップはせっかくなので新品(OGK CX-R)に交換した。古いやつ(OGK CX-16)もまだ使えるんだけど。

塗料(SOFT99 ボデーペン)
最後に同じくボデーペンのウレタンクリアーを噴いておいたのだが、どれほど効果があることやら。ハンドルはシフター取り付け時に塗料が剥がれてしまったので、面倒になってタッチペンを塗りまくった。そのため仕上げはかなり汚い。
ホイールはシマノ WH-R500に交換。タイヤは前後ともIRC URBAN MASTER STREET WO 700×28c、チューブはPanaracer OTW700-28F-NP。これまでのホイールは26HE×1.75だったからえらい違いだ。というかまったくの別物。

タイヤ
購入当初についていたホイールは650Aだったような気がする。トレッドパターンがなくなってしまったので近所の自転車屋にタイヤの交換をお願いしたら、ホイールごと入れ替わったうえ、以前よりもやたら太くてごついブロックタイヤになって戻ってきた驚いた記憶がある。それに比べると細いタイヤだな。こんなんで大丈夫なのか。
前後ともにシマノ BR-3400に交換。もともとついていたブレーキ(シマノ BR-279)はホイール径が大きくなったため使えない。どのみち、ブレーキワイヤーが錆びて固着してしまい、使用不可能だったので交換せざるを得なかった。

フロントブレーキ

リアブレーキ
レバーはシマノ BL-R550-Lに交換。購入当初はやはりシマノのブレーキレバーだったのだが、ガタがでてきたので10年くらい前にママチャリ用のレバーに交換していた。それに比べてBL-R550-Lは握りやすくてよい。

左ブレーキレバーと左シフトレバー

右ブレーキレバーと右シフトレバー
前後ともにブレーキを取り付ける枕頭ナットを入れる穴が小さすぎたので、リーマーとドリルで広げた。こういう細かいところでいろいろ規格が変わっているのは時代の流れなのか。
ペダル以外はもとからついていたものをそのまま利用。チェーンリングは楕円形のどころか菱形に近い変な形。スーパーペースといって、人間工学に基づいてコンピュータで最適設計された形状らしいのだが、現在まったく普及していないということからわかるように走りにくいだけの障害物といってよい。よく自転車のこぎ方は「ペダルを回すように」といわれるが、このチェーンリングは踏み込み時に軽くなるように設計されているので、どうしても「ペダルを踏み込む」動作になってしまう。ダメじゃん。
チェーンリングはブレーキクリーナーとCRC 5-56で泥を取っておしまい。クランクは耐水ペーパーとコンパウンドで適当に磨く。どうせすぐ汚れるし。クランクキャップが片方なくなっていたので、Yahoo!オークションで入手したスギノのクランクキャップをつけた。

フロントディレイラー

チェーンリング
フロントディレイラーはシマノ FD-3403Bを試したのだが、もとのシフターではうまく変速できなかった。そこでもとのやつに戻した。研磨とかしなかったので錆びたまま。
ペダルはシマノ PD-M320からアルミ製の新品(VP-196)に交換。PD-M320はさんざん転倒したおかげで傷だらけだったし、プラスチックのくせに妙に重かったので軽いアルミ製のほうがいいだろう。

新しいペダル

古いペダル
ボトムブラケットはそのまま利用。もちろんいまどきのものではなく、カップアンドコーン式の古いやつ。分解してグリスを塗り直しておいた。グリスは自転車専用のものではなく、ホームセンターで購入したふつうのリチウムグリス。走ればいいのでこれで十分。
スプロケットはもともとシマノの6Sがついていた。歯数を数えたところ14-16-18-21-24-28T。外すには特殊な工具、それも昔の規格(2爪)のやつが必要らしく、外したくても外せない。もし外せたとしてもボスフリーっぽいので、WH-R500では使えない。そこでシマノ CS-HG50-8 13-14-15-16-17-19-21-23Tに交換。
もっとも、シフターは6sのままなのでトップとローは使わない。実は8s用のシフターを買ったのだが、この自転車のフレームはリアディレイラーを取り付ける爪がなく、ブラケットを介してつけるようになっているため、ブラケットの厚みが邪魔になってローに入らない。一方、トップに入れるとチェーンがフレームと接触してしまう。それなら真ん中の6sぶんだけ使えばいいやと割り切った。
リアディレイラーはシマノ RD-3400-GSに交換。もとからついていたディレイラーもたぶん使えるんだけど、ばらして清掃するのも面倒だったので新品に。もとのシフターと組み合わせで不都合なし。もちろん前述のように6sにしか使わないけど。

リアディレイラーとスプロケット
ちなみにこのブラケットのつけかたは間違っている。本当は固定ボルトをハブと同じ爪に通すのだが、フレームにボルト用の穴をあけて固定した。
チェーンも新品(シマノ CN-HG70)に換えた。もとのチェーンは購入以来22年もの間、交換も調整もしてこなかった。よく切れなかったな。
サドルはTIOGA FSG SDL126に交換。いちばん最初についていたサドルはとっくの昔に破れ、10年くらい前にホームセンター買ってきたサドルに変えていた。こちらは破れてはいないものの金属部分が錆だらけになったので換えることにした。シートポストはよくわからんので同じメーカーのAL2000というものに交換。

サドル

サドル固定
せっかくなのでスギノのシートピンを購入して止めたら、トルクをかけすぎて破壊してしまった。そこで手持ちのママチャリ用のパーツで止めた。こっちのほうが簡単に調整できるからいいか。簡単に盗まれる可能性もあるが。
ついでにサドルバッグもつけた。もともとついていたのだが、ぼろぼろになったのでとっくの昔に捨ててしまっていた。やっぱりあると便利。
もとからついていたシフターを再利用。前は3s、後は6s対応。これまでこのタイプのシフターは見たことがない。マイナーなものだったのだろうか。

左シフター

右シフター
いわゆるサムシフターというやつで、まっとうな自転車では90年代にはほぼ全滅したらしい。そりゃ見たことないわな。楕円のチェーンリングとともにこの自転車が80年代の代物の証。
錆取りクリームで磨いたけど、錆は完全には落とせなかった。分解してグリスを詰め直し、とりあえず元通りに。
マッドガードをつけてみた。ないほうが格好いいのだろうけど、通勤に使うつもりなので職場に着いたら泥だらけでは困る。もともとこの自転車には前後とも専用のしっかりした泥除けとキャリアがついていが、錆びてきたのと重いからという理由で外してしまった。ただ、マッドガードがないと大変なことになるので、ホームセンターで買ってきたMTB用のものをつけていた。
あとやっぱりないほうが格好いいのだろうけど、スタンドもつけた。通勤に使うので、職場の自転車置き場で自立できないと困る。

スタンド

ヘッドランプ
あとはハンドルにヘッドランプ(Panasonic NL-845P-K)とベル、後ろに反射板をつけて保安部品がそろった。これで公道を走れるはず。
できた。見た目はまあまあだと思う。見る人が見たらあそこがおかしいとかあるのだろうけど、私としては走ればいいのだ。別にレースに出るわけでもないし。早速試乗してみる。

完成!
こぎ出して1分もしないうちに、ギアチェンジしたらリアのクイックリリースがずれた。こんなばねの力で止めようってのが間違ってんだ、と自分の整備不良をごまかす。もう少しきつめにセットし直す。
近所の公園まで走ってみた。片道およそ5km。最初にクイックリリースがずれた以外に不具合はなし。きちんと変速もできる。翌日から通勤に使ってみた。乗り方に慣れたせいか、日を追うごとに早く到着するようになった。
いまは冬なので日が落ちるのが早い。帰宅時はライト点灯となる。ライトは電池式の白色LEDランプ。電池を使うものは好きではないのだが、いまどきリムダイナモってわけにいかないし。走行速度に依存せず明るいというのは便利だ。
とりあえず通勤に使う分には十分そう。今後はまめに手入れをして、また20年がんばろう。